今回の幹部陣刷新は、Appleにとって重要なタイミングで実施されている。同社は、2014年に発表された「iPhone 6」によって世界で最も利益がある企業となったが、一部では、Appleの自社スマートフォンに対する依存度が心配されている。同社売上高の3分の2が同スマートフォンから得られており、新しい製品ラインである「Apple Watch」やApple Musicは同社にとって大ヒット商品とはまだなっていない。
Williams氏は、Appleのオペレーション担当シニアバイスプレジデントを2010年半ばから務めており、同社CEOを務めるTim Cook氏の「Go-to guy」(頼りになる人)や「Tim Cook's Tim Cook」(Tim CookのTim Cook)とみなされてきた。同氏は、中国製造業者であるFoxconnとの関係を含めて、Appleの大規模なサプライチェーンと機器製造を統括している。各種製品が予定通りに出荷され、需要を満たすようにすることがWilliams氏の役目である。
Williams氏は、1998年にワールドワイド調達部門の責任者としてAppleに加わり、2004年にオペレーション担当バイスプレジデントに昇格した。2007年には、「iPhone」発売に伴うAppleの携帯電話市場参入において「重大な役割を担った」と、同社の幹部紹介ページには記されている。
Williams氏は最近、Apple Watch開発の統括という新たな役割も担っている。349ドル〜1万7000ドルの価格で販売されている同スマートウォッチは、2010年の「iPad」以来初となるAppleの新しい製品カテゴリとして2015年4月に発売された。
一方、Srouji氏は、2008年にAppleに入社し、同社が設計した初めてのプロセッサである「A4」チップの開発を統括した。Srouji氏は同社において、「バッテリ、アプリケーションプロセッサ、ストレージコントローラ、センサチップ、ディスプレイチップ、その他のチップセットなど、Appleの全製品ラインにわたる画期的なカスタムチップおよびハードウェア技術」を統括してきたと同社は記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する