UPDATE Appleに新しい最高執行責任者(COO)が誕生した。これは、Tim Cook氏が同社最高経営責任者(CEO)に就任して以来初となる。
カリフォルニア州クパチーノを拠点とするAppleは米国時間12月17日、Jeff Williams氏をCOOに任命した。同社前CEOのSteve Jobs氏は、自身の病状が悪化してCook氏にCEO職を引き継ぐ前、Cook氏をCOOに任命していた。
Appleは、Cook氏以降の次期CEOに対する引き継ぎ計画が用意されていると述べているが、その計画を公表してはいない。The Wall Street Journal(WSJ)は、匿名の同社上級幹部が、「今回の動きは、Williams氏がCook氏の後継者として確定していることを必ずしも示しているわけではない(中略)現在の幹部チームの多くが将来CEOになれるだけの力量を備えている」と述べたと報じている。
Cook氏は声明で、「Jeff(Williams氏)は、私がこれまで共に仕事をしてきた中で間違いなく最高のオペレーション責任者だ」と述べた。Appleはプレスリリース以外のコメントを避けた。
また、Appleの半導体部門の最高責任者を務めるJohny Srouji氏が、ハードウェア技術担当シニアバイスプレジデントとして同社幹部チームに加わった。さらにAppleは、ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるPhil Schiller氏の役割を拡大し、同氏がApp Storeも統括することになった。これまでは、Appleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めているEddy Cue氏が「iTunes」「Apple Pay」「Apple Music」に加えてApp Storeを統括していた。
またAppleは、広告企業Grey Groupの最高クリエイティブ責任者を務めていたTor Myhren氏を、Cook氏直属のマーケティングコミュニケーション担当バイスプレジデントとして迎え入れた。Myhren氏はAppleの広告に関する取り組みを統括することになる。
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