Microsoftがこの調子を維持すれば、Surface Bookはクラス最高の製品に進化するかもしれない。現時点では、Surface Bookは強力なパフォーマンスと便利でユニークな機能を提供するが、奇妙な点や省略された点もいくつかあるため、究極のノートPCの最初の試作品という印象が強い。
しかし、その最初の試作品は、2012年に発売された初代Surfaceよりはるかに洗練されている。デザイン面の奇妙な点さえ我慢できれば、Surface Bookは多用途に使える素晴らしいハイエンドノートPCだ。
レビュー時の価格 | 1699ドル | ディスプレイサイズ/解像度 | 13.5インチ、3000×2000のタッチスクリーンディスプレイ | PC CPU | 2.4GHzのIntel Core i5-6300U | PCメモリ | 8Gバイト | グラフィックス | 128MバイトのIntel HD Graphics 520 | ストレージ | 512GバイトのSSD(小売版は256Gバイト) | 通信機能 | 802.11acワイヤレス、Bluetooth 4.0 | OS | Microsoft Windows 10 Pro(64ビット) |
非常に多くの点でSurface Proとよく似た機能とスペックを備えていることを考えると、Surface Bookの真の差別化要因は、その物理的デザインだ。Surface Bookは見た目の印象も実際に手に取ったときの感触も大きくて重い。「Dell XPS 13」や「Lenovo LaVie Z」など、2015年に登場したいくつかの超薄型ノートPCと比較すると、特にそうだ。
閉じた状態のSurface Bookの厚さは、前部が13mmで、後部が22mm。重さは、GPU非搭載モデルが約1.4kg、NVIDIAのGPUを搭載するモデルが約1.6kgである。参考までに、13インチ「MacBook Pro」は厚さが18mmで、重さが1.58kgだ(この特定の「MacBook」モデルでは、ディスクリートグラフィックスのオプションは用意されていない)。
両端末のサイズと重さはほぼ同じだが、MacBookの緩やかな丸みを帯びた縁と全体的な形状が、家やオフィスの中で本体を持ち運びやすくさせている。一方、Surface Bookは、それに比べると少し扱いにくい。おそらく、鋭い90度の角度か、後部の分厚いヒンジが原因なのだろう。MicrosoftがSurface Bookを発表したときに、MacBook Proとの比較に長い時間を費やしたことから、MacBookは非常に妥当な比較対象といえる。
クラムシェル型に開いた状態だと、Surface Bookの見た目と感触は普通の「Windows 10」ノートPCと同じだ。若干異なるスクリーンアスペクト比も特に目立たない。しかし、ヒンジは目立つ。Microsoftはこのヒンジを「Dynamic Fulcrum Hinge」と呼んでいる。本体を開くときは、丸まった状態のヒンジを広げていくが、このときに、キーボードベースの奥行きが少しずつ大きくなる。このヒンジのおかげで、ディスプレイが直立した状態を維持でき、本体全体が後ろに倒れずに済む。上部が重いハイブリッドは、時に本体全体が後ろに倒れてしまうことがある。
次回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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