「Project Fi」と呼ばれるGoogleの安価な代替ワイヤレスサービスに新機能が追加される。
Googleは米国時間12月16日より、Project Fi加入者に対し、「Nexus 7」や「iPad Air 2」といったセルラー機能搭載タブレットから同サービスにアクセスすることを可能にする。加入者はSIMカードを用意するだけでいい、と同社は15日のブログ投稿で述べた。SIMカードとは、セルラーネットワークへの接続機能を端末に提供する小型のプラスチック製カードのことだ。
Project Fiは、T-MobileおよびSprintのセルラーネットワークと近くのWi-Fiネットワークを組み合わせることで、ワイヤレスサービスを提供する。今回のタブレットサポートの追加は、ワイヤレス事業におけるGoogleの野心の拡大を示すもので、業界の変化を促す同社の取り組みを反映している。Googleは、セルラーネットワークとWi-Fiネットワークのシームレスな切り替えなどの機能も試している。
今回の動きは、顧客の選択肢が増えることも意味する。GoogleはProject Fiをさらに多くの端末に拡大したからだ。それには、ライバルのApple製端末も含まれる。Project Fiは、より広範なタブレット向けワイヤレスサービス(例えば、自宅やWi-Fiホットスポットのある喫茶店以外でも利用可能なサービス)を利用したい消費者に、従来のセルラーワイヤレスプランより安価な代替サービスを提供する。米国における従来のプランでは、多くの場合、特別料金を支払わなければ、顧客はタブレットを接続することができない。
Project Fi担当シニアプロジェクトマネージャーのLaura Holmes氏は15日のブログ投稿で、「コネクテッドデバイスの台数と種類は拡大の一途をたどっているので、ワイヤレスオプションの数も増やすべきだ」と述べた。「われわれは、コネクテッドデバイスからのワイヤレスアクセスをスマートフォンでの接続と同じくらい簡単にする創造的な方法を今後も試していく」(Holmes氏)
GoogleはProject Fi加入者に対して、プランへのタブレット追加料金は課さない意向だ。加入者側で行う必要があるのは、データオンリーSIMを注文して、自分の端末に装着することだけだ。その後、加入者は1Gバイトあたり月額10ドルのデータ利用料金を支払う。Project Fiでスマートフォンを利用する場合と同様、タブレットも近くにWi-Fiネットワークがない場合は、T-MobileかSprintに接続することができる。しかし、スマートフォンを利用する場合と異なり、音声ネットワークにはアクセスできない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス