Pebble製ウォッチがついに通常のフィットネストラッカーとして使用可能になった。また旧型のPebbleウォッチで、新しいモデルの一部の機能が使用できるようになった。
Pebbleのスマートウォッチではこれまで常に、高度な機能よりも、バッテリ持続時間が長いことと画面が常時オンであることが優先されてきた。決して搭載されることのなかった機能の1つがフィットネス追跡である。Pebble製ウォッチは、活動をバックグラウンドで追跡し、MisfitやJawboneなどが提供する複数のスタンドアロンのフィットネスアプリに対応する。しかし今回、より最近のモデルである「Pebble Time」ウォッチで、フィットネスと睡眠をアプリなしで自動的に常時追跡できるようになった。
米国時間12月15日にリリースされたPebble Time向け最新ファームウェアであるバージョン3.8では、ついにフィットネス追跡がOSに組み込まれている。毎日の歩数や睡眠が自動的に記録され、平均実績に基づいて目標を設定できる。他のスマートウォッチ用フィットネスアプリやフィットネスバンドで得られるものとほぼ同じような、1週間ごとの概要も確認できる。
さらに興味深い点として、Pebbleは今後、Timeソフトウェアの「Pebble Timeline」機能との間で同じ活動情報を表示するなど、さらに詳しい洞察や機能を提供すると約束している。Pebble Timelineは、1日の活動を一目でわかるように表示する機能である。これによって、睡眠と1日の忙しさとの相互関係の把握や、カレンダー項目に基づく運動時間の提案ができるようになる可能性がある。Pebbleは、Stanford Wearable Health Labと共同で、Pebble Timeウォッチを使用して研究用の健康データを収集および共有するためのさらにオープンな規格に取り組むことも発表している。
新しいフィットネス機能は、「Apple Health」や「Google Fit」とも相互に同期し、将来的にはサードパーティー製フィットネスアプリとの互換性も実現される予定である。Pebbleによると、今回のフォームウェアによって、バッテリ持続時間は、「Pebble Health」なしでの通常使用時よりも約5%短くなる見込みだという。Pebble Health機能は、より新しいモデルである「Pebble Time」「Pebble Time Steel」「Pebble Time Round」のみで動作する。
残念ながらPebble Timeよりも前のモデル(プラスチックモデルと「Pebble Steel」)では、新しく組み込まれたフィットネストラッキング機能は使用できない。ただし、これらのモデルではMisfitとJawboneの既存アプリが使用でき、これらのアプリは比較的うまく機能する。しかし、それよりもありがたいのは、今回のファームウェアによって、旧型のPebbleウォッチでついにTimeのタイムライン形式のカレンダー機能が使用可能となり、UIが刷新され、オンボードストレージにおけるアプリは8個までという制限が取り払われたことだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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