「Hour of Code」のウェブサイトでは、5歳以上の子供向けに、プログラミングの基本概念を1時間で体験できる環境を無償で提供している。特徴的なのは、「アナと雪の女王」や「アングリーバード」「スターウォーズ」など子供に人気のあるアニメやゲームのキャラクターが教材に用いられていることだ。これにより、より多くの子供がプログラミングに興味を持つことを狙う。
Hour of Codeのコンテンツは、タイピングができない子供でもプログラミングができるように、命令ブロックをつなぎ合わせたり、数字を変更するだけでプログラムできる。どの教材も1つのステージに1つの課題が与えられており、クリアすれば次のステージへ進めるルールだ。
オープニングイベントでは、実際にHour of Codeのコンテンツを利用したワークショップも開催された。会場に集まった50人の子供を6~7人のグループ分け、それぞれのグループに1人のインストラクターを配置。プログラミング教材は、今年新たにHour of Codeのコンテンツとして加わった人気ゲーム「Minecraft」や、「スターウォーズ」のものが使用された。
Minecraftのプログラミング教材は全14のステージ用意されている。それぞれのステージでは、「羊のところまで移動して毛を刈ろう」や「気に入ったブロックを使って家を建てよう」など、Minecraftのゲームの世界をモチーフにした課題が与えられている。
子どもたちは、課題をクリアするために命令ブロックを動かしながら、キャラクタにプログラムを指示していく。14ステージでは、プログラミングの基本である「順次実行」「繰り返し」「条件分岐」の概念がステップアップで学べるように構成されている。
ワークショップでは、子どもたちは自分のペースに合わせてプログラミングの課題を進める。自分で指示したプログラムが正しく動くのかどうか、自分でトライ&エラーを繰り返して確認をし、分からないところがあればインストラクターに質問をする。
「前に進む」ブロックを何回も使用するよりも、繰り返しブロックと組み合わせて使う方がコードを書く手間が省けるなど、インストラクターからアドバイスを受けながらコンピュータの特性やプログラミングの概念を体得していく。
参加した子どもの年齢層は異なるものの、多くの参加者が1時間くらいでMinecraftの14ステージの課題をクリアしていた。参加した子供らは「Minecraftのプログラミングが楽しかった」「プログラミングで、他の人と触れ合ったり、いろいろなことを学べて楽しかった」「平面だけじゃなく、高さのあるプログラミングをしてみたい」など感想を述べた。
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