21.5インチiMacの新しい要素としては、ほかにも高速データ転送(「Thunderbolt」をサポートするアクセサリがある場合)を実現する「Thunderbolt 2」ポートや、よく使われるデータに高速アクセスするための小容量SSDと標準的な大容量HDDを組み合わせた新しいハイブリッドハードドライブオプション(Appleはこれを「Fusion Drive」と呼んでいる)などがある。
スクリーン解像度の向上と新しいCPU以外で、iMacシリーズに施された最大かつ明白な変更が、刷新された一連の同梱アクセサリだ。Appleのワイヤレスキーボード(「Magic Keyboard」)と「Magic Mouse」「Magic Trackpad」(いずれも世界中のAppleユーザーのデスクでよく目にする)に何年もの間で初めて刷新が施された。筆者が最も期待している新機能はこれかもしれない。
3つのアクセサリはすべて使い捨ての電池の使用を取りやめ、内蔵の充電式リチウムイオンバッテリに移行した。これにより、従来のデザインで大きな割合を占めていた円筒状のバッテリコンパートメントが不要になり、キーボードとトラックパッドはよりスリムになった。Magic Keyboardは小型化と薄型化を実現したが、キーの面積は若干広くなっている。「Magic Trackpad 2」は表面積が広くなっており(元のバージョンと比べるとかなり大きく見える)、「MacBook」や「MacBook Pro」のパッドと同様、「Force Touch」にも対応した。「Magic Mouse 2」は旧モデルと同じに見えるが、少しだけ軽くなっており、底面のラバー部分も改善されている。
全般的に言えば、今回の刷新は、iMacシリーズへの重要なアップデートである。最近では、HDより高性能なディスプレイの搭載は、高級なノートPCやデスクトップコンピュータの最低要件のように感じられるからだ。4Kや5Kのディスプレイで色域のサポートが向上したことも、iMacがクリエイティブなプロフェッショナルにとって最高の選択肢であり続けることに寄与するだろう。
それ以外のすべてのユーザーにとっても(たとえ4Kコンテンツを日常的に視聴しなくても)、Retinaレベルの鮮明なディスプレイは、ひとたびそれに慣れてしまうと、離れられなくなってしまうようなものだ。さらに、新しい4K iMacは、われわれがレビューしてきた多くの4Kディスプレイ搭載「Windows」PCに対抗する価格設定となっている。
ここ数年間に発売されたモデルを持っている人にとって、これは必須のアップグレードではないが、旧型iMacを少しばかりアップグレードするために、刷新されたキーボードやマウス、トラックパッドを購入する価値はあるかもしれない。
レビュー時の価格 | 1499ドル | ディスプレイサイズ/解像度 | 21.5インチ、4096×2304のディスプレイ | PC CPU | 3.10GHzのIntel Core i5-5675R | PCメモリ | 8Gバイト、1866MHzのDDR3 SDRAM | グラフィックス | 1536Mバイト(共有)のIntel Iris Pro Graphics 6200 | ストレージ | 1テラバイト、5400rpmのHDD | 通信機能 | 802.11acワイヤレス、Bluetooth 4.0 | OS | Apple OS X 10.11 El Capitan |
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次回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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