(編集部注:米CNETによる新型「Apple TV」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。次回以降は後日の公開を予定しています。第1回は11月30日に、最終回は12月4日に公開されています)
第1回より続く。
米国においてAppleは、新型「Apple TV」の発売から1週間ほどで、メインページに複数のカテゴリ、そして、多くのアプリやゲームを追加している。これら追加の勢いに衰える気配はない。名前が「A」で始まるアプリだけでも既に100を超えている。当然、マイナス面もある。アプリのあまりの多さに、早くも圧倒され気味になるかもしれない。ほとんどが自分にとって興味がないアプリという状況もあり得る。たとえば、暖炉をテレビ画面いっぱいに再現するだけのアプリだけでも15ある。
このあふれんばかりの流れを食い止めるためのオプションがいくつか存在する。「Top Charts」タブは、人気の有料、無料、そして、トップセールスアプリが表示される。また、「Categories」タブもある。ただし、両方ともより細かな分類が必要だ。本稿執筆時点でCategoriesは特に不十分だ。「Entertainment」と「Games」の2つがあるだけで、該当するアプリを表示してメインページを短くしているだけだ。星印による評価も残念なものになっている。一部のアプリでサポートされているが(通常、「スタッフのおすすめ」ラベルを伴っている)、多くではサポートされていないので、ユーザーによる評価ができない状態にある(編集部注:9to5Macなどによると、米国では現在、「Categories」タブには「Education」「Health & Fitness」「Lifestyle」「News」「Sports」などが追加されているという)。
「Search」タブには人気のアプリが表示され、キーワードを入力して検索もできるが、「Amazon Fire TV」や「Roku」とは違って、まだ音声でアプリを検索することはできない。そのうえ、スマートフォンとタブレット向けのApple公式アプリ「Remote」も、新型の「Apple TV」には対応しておらず(旧型にのみ対応)、Bluetoothキーボードも接続できないので、検索にはオンスクリーンキーボードを使用しなければならない。
スワイプに適した水平レイアウトと、きびきびしたリモート操作のおかげで、他の大半の製品より高速だが、慣れるまでにしばらく時間がかかる。また、どんなオンスクリーンキーボードでもそうだが、外付けキーボードを使うよりかなり不便だ。長い単語を打つとき、あるいはパスワードやApple IDといったものを入力するときは、特にわずらわしい。
とはいえ、新型Apple TVはまだ登場から間がない製品だ。Appleはこうした問題の多くに遠からず対処するだろうし、今でもアプリストアは最高のアプリ、人気のアプリを探すには申し分なく使いやすい。これからどう成熟していくのか楽しみだ。
Apple TVのゲームについてまず知っておきたいのは、どのゲームでも付属のリモコンを使えるということだ。別途コントローラを購入する必要はない。次に知っておくべきこととして、多くのゲームはコントローラを使った方がプレイしやすい。
筆者がプレイしたゲームの大半は、付属のタッチパッドリモコンで十分に操作できた。親指1本でのゲームプレイには良い面がある。たとえば、「Crossy Road」は幼い息子を抱きながらでも簡単にプレイできた。
ニワトリを操る中毒性の高いゲームCrossy Roadは、操作もグラフィックも単純で、楽しくプレイできるし、大画面でもきれいに表示される。「JetPack Joyride」と「Bandland」は、どちらもジャンプのタイミングが重要なゲームだが、やはり快適にプレイできた。もう少し複雑な操作も、問題なくできるときもあった。たとえば「Does not Commute」での運転(パッドの左右どちらかをタップ)や、「Beat Sports」でバットを振る操作(スワイプで少し動き、任天堂の「Wii」のようにコントローラを振ってスイング)だ。タッチパッドリモコンでうまくいかなかったのは、正確な方向に素早く動かさなければならないときだった。「Geometry Wars」で自機を操縦するとか、「Oceanhorn」や「Transistor」でキャラクターをマップ上のあちこちに動かしたり攻撃したりするといった操作だ。
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