新Apple TVのリリース時点で特に操作が難しいタイトルが、今のところApple TVでしかプレイできない「Galaxy on Fire - Manticore RISING」だ。宇宙を舞台にしたアーケードシューティングで、タッチパッドでのスワイプとクリックのほか、リモコンの構えも操作に関係している。こうした点をすべて考慮すれば、驚くほど操作性は高く、やはり片手だけでプレイできる。
ドライビングゲームの2タイトル「Asphalt 8」と「Beach Buggy Racing」になってくると、抱いていた息子をおろして、ハンドルを握るようにリモコンを横向きに構えなくてはならなかった。両タイトルとも融通がきいて楽しめたが、コントローラのような精度が欲しくなるのは間違いない。
こうしたゲームのほとんどを、互換性のあるコントローラ「SteelSeries Stratus XL」で試してみたところ、やはり精度も反応性も高い場合が多かった。だが、カジュアルゲームや、1回きりのちょっとしたエンターテインメントゲームなら、リモコンをつかんでクリックするだけでプレイできるというのは、本当に素晴らしい。
これらのゲームの売りであるグラフィックは、全体として非常に印象的だった。Crossy Roadなどの単純なゲームでさえ大画面に合わせて調整されており、Galaxy on FireやTransistorのようなハイエンドのタイトルは特に美しい。
Apple流の例に漏れず、新Apple TVのモデルの違いは、内蔵ストレージが32Gバイトか64Gバイトかという点だけだ。Amazon Fire TVや「NVIDIA SHIELD」「Roku 4」と違ってSDカードスロットを備えておらず、必要になってもストレージを追加する手段はない。
Apple TVで本格的にゲームを楽しむつもりなら、64Gバイトモデルの方が、価格は高くなるがそれだけの価値はあるかもしれない。ただし、スマートフォンやタブレットに写真、動画、ゲームを大量に保存するのが習いになっている人であれば、Apple TVは写真と動画にクラウド経由でアクセスするので、デバイス自体に保存する必要がないことに気づくはずだ。
ゲームはこれと別で、Apple TVのOSである「tvOS」は意欲的なストレージ管理システムを使用する。初期ダウンロードは小さくする(1アプリにつきわずか200Mバイト)ことが義務付けられており、それ以上のデータは「オンデマンドリソース」という小さなデータチャンクとして提供される。オンデマンドリソースは短時間でダウンロードでき、デバイスの容量がいっぱいになると必要に応じて削除できる。したがって、64Gバイトモデルが必要になるのは、相当なヘビーゲーマーだけのように思われる。
ゲームやもろもろのアプリも良いが、新型Apple TVの用途はテレビ視聴が中心になるだろう。Amazonは明らかな例外だとしても、Apple TVは動画アプリの利用について、テレビベースの他のどんなストリーミングデバイスにも引けを取らない。「iPad」や「iPhone」、あるいはコンピュータから「AirPlay」を使ってAmazonを視聴できるし、「Sling TV」「Pandora」「Spotify」のようなサポート対象外のアプリも使用できる。ただ、やはり各サービスの「ネイティブ」アプリが欲しいところだ。
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