現在入手可能となっている最大の「iPad」と最小のiPadを見間違えるということはないだろうが、両製品のディスプレイには共通の特徴がいくつかある。単純なサイズの違いは別として、ディスプレイ性能が優れているのはどちらだろうか?
甲乙つけがたいというのがDisplayMateの出した結論だ。同サイトは徹底的な比較の末に、いくつかの点では「iPad Pro」を推し、その一方で「iPad mini 4」の方が優れる点もあるとしている。
DisplayMateが実施した、さまざまな視野角による色と輝度の変化および全般的な輝度のテストで、この2つのタブレットはいずれも「とても良い」と評価されたが、輝度はiPad miniの方がわずかに高く、iPad Proの424nit(カンデラ毎平方メートル)に対して450nitだった。
しかし、周囲の光量が低い状況で、より良いコントラスト比が得られるのは、Apple製の大きい方のタブレットだ。DisplayMateの計測では、iPad Proのコントラスト比が1631:1だったのに対し、小さい方のiPad mini 4は957:1となっている。
色再現性に関しては、テストしたどちらのiPadにも青白い光への偏りがあり、白の色温度の測定値は7109Kから7164Kの範囲にあった。ちなみに、「昼白色」や「昼光色」とされる電球の色温度は5000~6500K、「電球色」では通常2700K前後になる。これらの色温度と比較すると、どちらのiPadも、白がやや青く見える理由がわかるはずだ。
iPad Proが全般的に非常に優れた色の精度を示し、Just Noticeable Color Difference(JNCD。DisplayMate独自の色精度単位)テストでの平均色誤差が2.6(値が低い方が優れている)だったが、iPad mini 4はJNCDが1.9で「優れている」と評価された。つまり、iPad mini 4のほうがディスプレイ上でより正確に実際の色を再現できるということだ。
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