ここまで紹介したプログラミング環境は「画面の中での何かを起こす」ものだったが、4年生はBB-8(小型の球型ロボット)とドローン(空飛ぶロボット)といった「実際のモノ」を動かす取り組みが行われていた。
Tickleは、前述のScratchのブロックプログラミングをタブレットやスマートフォンに最適化したも(MITは非関与)で、BB-8とドローンなどのロボットに対して命令を出せるアプリだ。2015年夏に米UCバークレーに在籍していたMike Chen氏などが主導して開発し、世界中からクラウドファンディングを通じて投資を募り、製品化された最先端のプログラミング環境である。
Tickleのリリースはつい先日であり、関係者によれば「TickleとBB-8とドローンを組み合わせた授業は世界初」とのことだ。iPad上で組んだプログラムでロボットが動くという体験に、授業中には何度も児童たちの歓声が上がっていた。
ハイライトは、BB-8が隣のBB-8にぶつかると転がりだし、さらに3つめのBB-8にぶつかるとドローンが離陸するという「4つのロボットが連携」したプログラムの実行シーン。無事にドローンが飛び立った時には児童たちから大歓声があがった。
なお、ドローンは透明な仕切り板を設置して飛行エリアを限定し、他の場所でドローンを操作する際は万一に備えて児童全員がゴーグルを装着するなど、安全上の配慮を施した上でこの授業が実施されていた。
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