道順を出先で知りたいのに、モバイルブロードバンド接続が不安定ということはないだろうか。「Google Maps」をスマートフォンまたはタブレット上で最新版にアップデートすれば、このような時の手助けとなってくれる。
Googleは米国時間11月10日、Google Mapsの「Android」版にオフラインナビゲーションおよび検索機能を追加した。「iOS」版も「まもなく」リリースされるという。同社は、これらの新機能を2015年の同社開発者会議Google I/Oで初めて発表していた。
そもそもなぜ、多くのユーザーにとって接続性がほぼどこでも確保できるにもかかわらず、携帯端末上でPOI(Point of Interest)をインデックス化して周辺の地図を保存しようというのだろうか。
それは世界の60%の地域にまだ、高速なLTEネットワークどころか、ネットワーク自体が敷設されていないためだとGoogleは述べている。また、通信サービスエリア内であっても、地図情報がすぐに欲しいときに混雑や信号の問題が生じる可能性がある。
Google Mapsの最新版によってユーザーは、特定地域の地図をダウンロードすることを選択できるようになった。それらの地図はローカルにインデックス化されるため、オフラインであっても検索や曲がり角ごとの道順表示が機能する。店舗などの場所に関する詳細情報や営業時間なども、オフライン時に確認できる。
当然ながら、大まかな位置を事前に把握し、地図情報をあらかじめダウンロードしておく必要があるが、それでオフラインでも地図データにアクセスできるのならば大した労力ではない。
Googleが賢明であれば、これを支援するためにコンテキストサービス「Google Now」を利用しようと考えるだろう。何しろGoogle Nowは、カレンダーに記されている予定のためにユーザーがいつ移動または車を運転するかを事前に察知する。移動に必要な地図データを自動的にダウンロードする(そして後で削除する)のであれば、便利なことだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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