腕輪型のウェアラブルおもちゃ「Moff Band」を販売するMoffは11月20日、米国の子ども向け教育メディア「PBS KIDS」とパートナーシップを組み、Moff Bandを使った知育アプリ「PBS KIDS Party」(iOS/Android)を共同開発したことを発表した。ウェアラブル端末を使って楽しく学べる知育の体験を提供するとしている。
Moff Bandは、腕に装着して振ったり叩いたりする動作をすると、その腕の動きを認識して、Bluetooth接続したスマートフォンからギターやドラム、電子銃、チャンバラなど、コミカルな音が鳴るウェアラブルおもちゃ。2014年秋から日米で一般販売を開始している。Amazonでの価格は5616円。販売台数は非公開だが、Amazon電子玩具カテゴリで国内最高1位、米国で最高2位にランクインした。
今回提携したPBS KIDSは、米国におけるNHK教育テレビのような存在で、「セサミストリート」や「機関車トーマス」など日本でも広く知られる番組を放送している。同社とともに開発したのが、5~8歳を対象にした知育アプリ「PBS KIDS Party」だ。ウェアラブル技術を活用して、腕を動かしながらさまざまなゲームを楽しめるという。Moff Bandなしでも遊べるモードも用意している。
アプリでは当初、フリーズダンスや風船、ロケット発射カウントダウンなど4種類のゲームを遊ぶことができる。たとえば、「フリーズダンス」ではディスコやヒップホップなどのリズムに合わせてダンスを楽しめる。「ピニャータ」では、お菓子やおもちゃなどを詰めたくす玉人形であるピニャータを何個割れるかを競い合える。今後、数カ月のうちに数字を使った知育ゲームも新たに追加する予定。なお、アプリの音声や表示はすべて英語となる。
Moff Bandは、米国の大手小売チェーンでの取り扱いも始まっていることから、同社は米国に拠点を設立することを9月に発表していた。現地のCEOには、AppleやAT&T、ACCESSなどで、事業開発やアライアンス分野の副社長を歴任したAlbert B. Chu氏が就任した。
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