グーグル「Nexus 5X」レビュー(第1回)--プラスチック製筐体と指紋リーダーの使用感 - (page 3)

Sean Hollister (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年11月06日 07時30分

 新しいNexus 5Xのディスプレイはかなりの出来だが(屋外での輝度は筆者の好みより若干薄暗いかもしれない)、LGはスピーカーに関してもコストを切り詰めたかのように思える。筆者がスピーカーと言っているのは、単一のモノラルスピーカーのことだ。そのスピーカーにしても、音質は間違いなくひどい。Nexus 5Xで映画鑑賞やゲームプレイ、音楽鑑賞を試してみたが、我慢できなくなって、底部の3.5mmジャックにヘッドホンを差し込んだ。Nexus 5Xのスピーカーから発せられるサウンドは弱々しく、甲高く、不均衡で、オーディオを理解するあらゆる人を侮辱するものだ。昔の「iPad」の単一スピーカーはひどい音質だったと思う人もいるだろうが、Nexus 5Xのスピーカーはさらにひどい。本当だ。

 幸い、デザインはNexus 5Xを構成する要素の1つでしかない。

「Nexus Imprint」

 デザイン面の難点は多いものの、Nexus 5X(とさらに大型のNexus 6P)のある物理的な機能に、筆者はすっかり魅了された。隆起した銀色の円が本体背面に設けられており、これが人差し指の置き場所としての役目を果たしている。そこに指を置いて、片手で操作するときにバランスポイントとして利用できる(この円は手探りで簡単に見つけられる)。どこかで聞いたことのある話だと感じるとしたら、それはMotorolaが数年前から同じアイデアを採用しているからだ。しかし、Motorola製端末の背面にある指の置き場所と異なり、Nexus 5Xのそれには電気が流れている。というのも、指紋リーダーが内蔵されているからだ。

 実に理にかなっている。意識せず指を置く場所に触れるだけで、システムへのセキュアなログインが自動的に実行される。指紋リーダーには、第2の電源ボタンとしての機能もあり、1回タップするとスクリーンが点灯し、すぐに操作できる状態になる。スクリーンをスワイプする必要もないし、ホームボタンまで指を伸さなくてもいい。その他のぎこちないジェスチャーも不要だ(もちろん、そういった方法で起動することもできる)。

 Nexus Imprint指紋スキャナは気の利いた場所に置かれている。
Nexus Imprint指紋スキャナは気の利いた場所に置かれている。
提供:Josh Miller/CNET

 また、新しいNexus Imprint指紋リーダーは、サムスンやAppleのものと比べて非常に使いやすいと感じた。驚くほどの精度だ。他の端末を使うときのように指先でセンサを完全に覆う必要はない。センサを押すとき、指がどの方向を向いていても認識される。筆者の指が認識されなかったのは、センサとまったく違う場所に触れたときだけだった。明らかに筆者のミスだが。

 速さも申し分ない。筆者が測定したところ、待機状態から操作可能な状態になるまでにかかった時間は、約0.5秒だった。「Galaxy S6」「OnePlus 2」「Galaxy S6 edge+」より速く、最新の「iPhone」と同等の速さだ。

 ただし、ポケットに入れているときの保護対策は何もないようだ。ポケットに入っているNexus 5Xのスキャナに指が少しだけ触れただけで、本体が振動し電源が入ることが何度かあった。スキャナは本体の背面にあるので、デスクの上に置いているときや、自動車のダッシュボードに載せているときは、この機能を利用するのに手間がかかる。それが面倒に感じることもあるかもしれない。

 次回に続く。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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