グーグル「Nexus 5X」レビュー(第1回)--プラスチック製筐体と指紋リーダーの使用感

Sean Hollister (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年11月06日 07時30分

(編集部注:米CNETによる「Nexus 5X」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第2回は11月9日に、最終回は11月11日に公開されています)

 筆者はGoogleの「Nexus 5X」を6日間使用して、この記事を執筆しているところだ。Nexus 5Xは、現在販売されている他のどんなスマートフォンともどこか違う。最近はハイエンドの性能を備えながら価格は400ドルを切るという携帯端末が増えており、Nexus 5Xもその1つだが、プラスチック製なのはこれだけだ。

 筆者は最初、そのことが気に入らなかった。値段の割に安っぽく感じられるプラスチック製のフレームを、どうしても受け入れられなかったからだ。あと20ドル出せば頑丈な金属製の「Moto X Pure Edition」が手に入るのに、379ドルのNexus 5Xを買う人などいるのだろうか。しかし、時間がたつにつれて、筆者はNexus 5Xの魅力を理解できるようになった。

 5.2インチのNexus 5Xは最近の大型スマートフォンよりも小さく、軽量だ。筆者はNexus 5Xを快適に持ち歩くことができる。スマートなハードウェア機能(電源オンの機能も兼ねた本体背面の指紋リーダーなど)のおかげで、筆者は片手で操作できる。GSMとCDMAの両方のネットワークテクノロジに対応しているため、実質的に、世界中のどの通信事業者のSIMカードを装着しても機能する。

 さらに、Nexusシリーズのスマートフォンなので、Google製ならではの強みもある。

 大型の姉妹機種「Nexus 6P」(米CNETのJessica Dolcourt記者によるレビュー記事を参照)と同様、Nexus 5Xも最新の「Android 6.0 Marshmallow」OSを初めて正式に搭載するスマートフォンの1つであり、同OSの将来のバージョンへのアップデートが保証されている(これと対照的に、他のほとんどのAndroidスマートフォンでは、同OSの最新バージョンへのアップグレードを1年かそれ以上待たされることも多い)。また、Google独自のワイヤレス通信サービス「Project Fi」を正式にサポートするわずか3つのスマートフォンの1つでもある。

 Nexusフォンファミリ。左から右にNexus 4、Nexus 5、Nexus 6、そして、新しいNexus 6PとNexus 5X
Nexusフォンファミリ。左から右にNexus 4、Nexus 5、Nexus 6、そして、新しいNexus 6PとNexus 5X
提供:Josh Miller/CNET

 こうした理由から、筆者はNexus 5Xを気に入っている。だが、読者の皆さんにとって満足のいくスマートフォンだろうか。では、詳しく見ていこう。

販売地域

 Nexus 5Xはまず、米国、英国、アイルランド、韓国、日本のGoogleのオンラインストアで発売され、10月下旬より出荷が開始された。端末の仕様は共通で、米国のすべての主要通信事業者をはじめ、世界中のほとんどの主要ワイヤレスネットワークで機能するはずだ。カラーはブラック、ホワイト、ミントグリーンの3色。価格体系は以下のとおりだ。

Google Nexus 5Xの価格
16Gバイト32Gバイト
米国379ドル429ドル

 Googleは米国において、Project Fi通信サービスの利用契約を結んだ顧客に対し、Nexus 5Xが月額わずか15.79ドルの24回払いという分割払いプランも提供してもいる。さらに、不慮の事故による損傷や機械の故障に対する2年保証「Nexus Protect」も用意されている。Nexus 5X向けのNexus Protectの価格は69ドルだ。Project FiやNexus Protectの米国以外での提供時期については、明らかになっていない。

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