10月27日~11月2日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
米国では夏時間が終わり、冬時間に戻された。Appleが本拠地を置くカリフォルニア州と日本との時差も1時間増えて17時間となっている。また、11月第4週木曜日からは感謝祭となり、翌金曜日はブラックフライデー。年末にかけてのショッピングシーズンが始まる。
Appleに限らず、米国企業は、毎年10月から12月の四半期は最も売上が伸びる季節となる。裏を返せば、絶対に外せない。Appleは年次アップデートを受けたiPhone 6sシリーズを屋台骨に、11月リリースのiPad Pro、テレビの未来と豪語するApple TV、刷新されたMacシリーズ、そしてギフトにもぴったりなApple Watchという、いつも通りのラインアップで、過去最大の売上を狙っていくことになる。それでは、1週間のニュースを振り返っていこう。
Appleは米国時間10月27日、2015年第4四半期決算を発表した。主な数字は以下の通りだ。
中華圏でのiPhoneの好調ぶりから、過去最高の決算を記録できたが、中国経済の先行き不透明感はAppleにとってより大きく影響する可能性もある。
アップル第4四半期、売上高22%増–「iPhone」販売台数4800万台(10/28)Apple TVが出荷され、10月30日には顧客の手元に届き始めている。価格は、32Gバイト版が1万8400円、64Gバイト版は2万4800円となっている。
新しいtvOSを搭載し、iPhoneで培ってきた「アプリ」のエコシステムを備える。調査によると、既に1000種類のアプリが配信されているとみられている。また、音声入力をサポートするリモコン、Siri Remoteは、タッチパッドの操作性も高い。
しかしながら、現状のApple TV向けApp Storeのユーザビリティは低いと評価せざるを得ない。Appleが「おすすめ」をしない限り、アプリを見つけ出すのは非常に難しい。検索でアプリを見つけ出すとしても、どんなアプリがあるか、どんなアプリが欲しいかまだイメージが全くないからだ。
新「Apple TV」、アップルのオンラインストアで販売開始(10/27)Apple Payは、1年前に米国で始まり、現在は英国にも拡大している。その国際展開を、アメリカンエクスプレス(Amex)との提携によって実現することにした。まずカナダ、オーストラリアのAmexユーザーにApple Payを利用可能にするという。
その理由は、Amexは発行銀行と決済銀行を兼ねているためと推測できる。他のブランドのカードよりも交渉相手が少なくて済む点がメリットになるからだ。
とはいえ、カリフォルニア州に住む筆者も、なかなか自由に利用できる環境にはない。利用できるのはせいぜい、ドラッグストアのWalgreensと、高級スーパーWhole Foods Marketぐらいだが、どちらも毎日行く店ではない。
AppleはSquareとの連携で、モバイルデバイスを活用したレジシステムでもApple Payが利用できるリーダーをWWDC 2015で後押ししている。ただ、こちらもまだ普及という段階にはない。チェーンから個人商店も含めた、小売り向けの普及が先決になる。
アップル、「Apple Pay」米国外展開でアメックスと提携–まずはカナダとオーストラリアから(10/28)Appleの訴訟問題に関するカテゴリ。今回はiOSのWi-Fiアシスト機能を巡り、ユーザーがAppleを提訴したという案件がニュースに上がっている。
この機能は、Wi-Fiの電波状況が悪いときにLTEなどのモバイルデータ通信に切り替える機能で、安定してデータ通信が行えるようにするための仕組みだ。ただしこの機能はあらかじめONになっており、ユーザーが知らないうちに、モバイルデータ通信の料金を請求される可能性がある。
今回の訴訟も、この点が問題となっており、ユーザーが望まないのに発生したデータ通信料金を、Appleが負担すべきだとしている。
「iOS」の新機能「Wi-Fi Assist」をめぐりユーザーがアップルを提訴(10/27)Apple Watchが、最もクールなウェアラブルブランドに選ばれた。Juniper Researchが2000人のスマートフォンユーザーに対して行ったの調査結果だ。
スマートフォン同様、同カテゴリもAppleとSamsungの争いとなっており、2つのブランドが75%のシェアを占めていたという。一方で、明確な使い道を見つけ切れていない点、どのブランドでも思ったほど今できることは変わらない点もまた、指摘されている。
ちなみに、バッテリを毎日充電しなければならない点については、さほどネガティブな要因に発展していないようで、この点はAppleにとって良い結果だったと言える。
アップル、「最もクールなウェアラブルブランド」に選ばれる–Juniper Research調査(10/27)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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