ノートPCにもタブレットにもなるMicrosoftの「Surface Book」をiFixitが分解した結果、設計およびエンジニアリング上の非常に興味深い工夫がいくつか明らかになった。
まず、マザーボードは上下逆に取り付けられており、チップとコネクタは底にある。これはディスプレイをはめ込むための措置だが、それはまた、マザーボード上の何かをいじる時には、ほぼすべての部品を筺体から取り外さなければならないことを意味する。つまり、このデバイスを自分で修理したい人にとっては、通常よりも多くの手間がかかるということだ。
次に、ディスプレイをキーボードに固定している小粋なロック機構「Muscle Wire」がある。これは、ワイヤに電気を通すことにより機能する非常に優れた設計で、電気によってワイヤを加熱し、収縮させる。そうすると今度は、黒の滑車がバネに対して内側に引っ張られ、連結部分の下側のアームが持ち上がる。ただし、精妙な設計は、不具合を起こす要素が多くなることも意味する。
バッテリを見ると、Surface Bookの容量は多い。本体側のバッテリ容量は51Whで、タブレットとして使用する場合のために、ディスプレイ側にも別途18Whのバッテリを搭載する。これは大容量だが、「MacBook Air」に搭載されている74.9Whよりは少ない。
最も失望させられる点は修理のしやすさで、Surface Bookのスコアは1点だ(10点が最も修理しやすい)。中を開くのが困難で、何をいじるにも多くの接着剤に対処しなければならず、ディスプレイはシングルヒューズ仕様で、プロセッサとRAMはマザーボードにはんだ付けされており、ほぼすべての修理でマザーボードを取り外さなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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