UPDATE Googleは、1つのソフトウェアがすべてを支配するようになると考えているようだ。近い将来、スマートフォンやタブレット、ノートPC、それ以外の多くの端末のすべてに「Android」が搭載されるかもしれない。
The Wall Street Journal(WSJ)の米国時間10月29日の報道によると、Googleは「Chromebook」ノートPCに主に搭載されるいわゆる「Chrome OS」ソフトウェアをスマートフォンおよびタブレット向けOSの「Android」と統合する予定だという。
同報道によると、Googleは、この新しい統合ソフトウェアを2017年にリリースする計画で、2016年に初披露する予定だという。
Googleの広報担当者はコメントを控えた。
これが実現したら、テクノロジ業界にとっては記念碑的な出来事だが、消費者にそれほど大きな変化はもたらさないだろう。調査会社のIDCによると、2014年に世界で出荷された全ノートPCでGoogleのChromebookが占めた割合は約3%だという。Chrome OSは、「Mac」やPCで高い人気を誇るGoogleの「Chrome」ウェブブラウザとは別物だ。
Googleが2005年に買収したAndroidは、スマートフォンやタブレットをはるかに越えて、同社のモバイルへの取り組みの主役になっている。Androidは現在、テレビのガイドメニューや自動車のダッシュボード、スマートウォッチも動かしている。Googleの出自がデスクトップコンピュータ上で生まれたインターネット検索エンジンということを考えると、この変化は同社にとって極めて大きなものだろう。
この変化は、モバイル端末とそれを動かすソフトウェアの重要性も浮き彫りにしている。今では、スマートフォンから食料雑貨を購入したり、音楽を聴いたり、タクシーを手配したりできる。世界のほとんどのユーザーは、Googleのソフトウェアが搭載されたスマートフォンを使って、これらのことを実行している。世界のスマートフォンの5台に4台はAndroidを搭載する。
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