テスラ、自動運転システム「Autopilot」を米国外でも提供へ--中国での生産も検討か

Andrew Krok (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年10月27日 11時19分

 Teslaの「Autopilot」システムが複数の国で規制当局の認可を受け、国際的に提供されることになりそうだ。

 最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏の米国時間10月23日のツイートによると、Teslaの自動車が販売されている国のうち、日本を除くすべての国で、Autopilotは法的な認可を得たという。Autopilotは2週間前、Teslaの「Model S」セダンと次期「Model X」クロスオーバーに搭載されるソフトウェアのバージョン7.0の一部として、米国で提供が開始された。

 TeslaのAutopilotは、現在提供されている運転補助システムの中で最も高度なものの1つだ。同ソフトウェアは自動車に搭載されたセンサと連携し、長時間にわたって運転と操縦の両方を行う機能を備える。Musk氏は23日のツイートで、Autopilotのアップデートが「近いうちに提供される」とも述べた。Musk氏のツイートで言及された改善点は、新しい機能というよりむしろ既存機能のアップデートだ。

 Autopilotは依然として「ベータ」モードだが、ドライバーは既に同ソフトウェアをテストしている。3人で構成されるチームが、Autopilotを有効にしたTeslaのModel Sでカリフォルニア州からニューヨーク州までの2995マイル(約4820km)を完走した。走行時間は57時間48分という長丁場で、その間、チームメンバーはほとんどハンドルに触れなかった。

 Teslaのテクノロジが海外で提供されるだけでなく、同社の生産の一部も海外に移転される可能性がある。Reutersの23日の報道によると、Teslaは現地生産へのシフトに関して、中国と交渉を行っているという。同社は中国での販売に苦戦しており、その理由の1つとして、カリフォルニア州の工場からの自動車輸入に高いコストがかかることが挙げられている。Reutersによると、中国国内で自動車を生産できれば、Teslaは価格を3分の1下げられる可能性があるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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