UPDATE Googleは、現在カリフォルニア州とテキサス州でテスト中の自動運転車について、大量生産に踏み切る可能性を検討している。
Google Xの政策担当責任者Sarah Hunter氏は米国時間9月10日、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)に出席し、Googleは「実際に自動運転車を一から作る」ため、「数百台規模の」自動運転車を製造する予定だと語った。The Guardianが最初に報じていたが、将来的に自動運転車の開発、販売も視野に入れていることをHunter氏は認めた。
Hunter氏は試作車両の開発状況に関してもいくつか詳細を明らかにしている。新たに加わった「発進」「減速して停止」「ただちに停止」といったボタンは、車両をある程度自分で操作したいドライバーのために、障害物を検知するセンサに加えて人間の目の代わりとして機能するものだ。
Hunter氏は次のように述べている。
これをどのように市場に出すかはまだ決定していない。当社のエンジニアは目下、純粋に自律走行する車両の開発手法を(中略)考え出しているところだ。
完成したら、それをどのように市場に出すのか、方向性も含めて検討するつもりだ。大量生産して個人向けに販売するのか。それとも当社が保有してサービスとして運営するのか。
またGoogleは先ごろ、オンライン自動車販売会社TrueCarのプレジデントJohn Krafcik氏を自動運転車プロジェクトの最高経営責任者(CEO)に指名した。Krafcik氏は9月に採用されたが、FordやHyundai(現代自動車)での経歴を持つメカニカルエンジニアだ。
プロジェクトの前責任者Chris Urmson氏は現在、Googleの車両開発の技術開発部門を率いる。
Googleの担当者はWSJに対し、次のように述べた。
当社はプロジェクトの進捗状況に満足している。そして現在、われわれがこの技術の可能性を最大限に引き出せるよう促すことのできるチームの構築に投資していく。
目標を達成するために多様なパートナーと協力する中で、Krafcik氏の技術的な専門知識と自動車業界での経験は特に力を発揮するだろう。
広報担当者によると、Googleは車両を自社で製造することは考えておらず、製造を請け負う意向のある企業と提携したいと考えているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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