キヤノンと富士通は10月23日、ネットワークカメラを活用した新たな映像ソリューションを共同開発すると発表した。
キヤノンのネットワークカメラの映像を高画質化する技術と、開発を進めている年齢や性別、人の動線などを分析する映像解析技術、富士通の情報利活用ビジネスプラットフォーム「FUJITSU Retail Solution CHANNEL Value(チャネルバリュー)」および、位置情報サービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」を連携させ、2016年中に富士通が提供する「FUJITSU Cloud Service」上で、映像ソリューションの実用化を目指すという。
共同開発するのは、「流通業向けソリューション」と「公共(観光業)向けソリューション」。流通業向けソリューションでは、ネットワークカメラで撮影した店舗内の映像を解析することで得られる、来店者の性別や年齢層、動線、店内の混雑や滞留状況などの情報を「CHANNEL Value」で分析し、最適な売場の配置や、来店者層に合わせた販売促進活動などを提案する。
公共(観光業)向けソリューションでは、観光地に設置されたネットワークカメラと「SPATIOWL」を組み合わせることで、観光客の人数や動線、混雑度などの状況を把握し、自治体や観光施設を活性化するソリューションを提供する。また、観光地の高画質なライブ映像や静止画像を提供するなど、観光客にも魅力あるサービスを提案するという。
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