Googleのホームセキュリティ分野における野望は、まだ尽きたわけではなさそうだ。
Googleは2014年2月にNest Labsの買収手続きを完了したばかりだが、The Informationによると、今度はネットワークに接続されたカメラを手がける新興企業Dropcamの買収を検討しているという。両社が協議に入っているのか、入っているとしたらどの段階にあるのかといった状況や、Dropcamに対する目標価格は現在のところ不明だ。
米CNETはGoogleとDropcamにコメントを求めたが、本稿執筆時点で得られていない。
Dropcamは、エンジェル投資家Mitch Kapor氏の出資によって2009年に創設された企業で、撮影した映像を携帯電話やコンピュータにストリーム送信するカメラを149ドルからの価格で販売している。サンフランシスコを拠点とするこの新興企業は、2013年7月に3000万ドルのシリーズC資金調達ラウンドを完了し、調達資金は総額4780万ドルに達した。
今回の報道の背景には、ホームテクノロジー分野への関心が高まっている現状がある。Googleは2月、学習するサーモスタット「Learning Thermostat」や煙と一酸化炭素の感知器「Protect」を製造するNest Labsを32億ドルで買収した。また、英国時間5月26日にはFinancial Timesが、Appleが6月の「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で、「iPhone」と「iPad」によって家庭の照明やセキュリティシステムといったコネクテッドアプライアンス(ネット接続家電)を制御可能とする、新しいスマートホームプラットフォームを発表する計画だと報じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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