Google傘下のスマートホーム企業Nestは米国時間6月17日、ホームセキュリティ用ネットワークカメラ「Nest Cam」を発表した。NestがスマートセキュリティカメラのDropcamを買収したときから、Nestによるホームモニタリングデバイスの登場が期待されていた。
このカメラは高解像度でセキュリティ映像を撮影し、家の中のさまざまな場所の様子を拡大表示できるほか、音声やモーションを検知する機能も装備している。夜間には、見やすいように映像の明るさも調整する。価格は200ドルで、来週出荷開始の予定。Best Buy、Amazon、Targetといった小売業者で販売される。
またNestは、ビデオ映像をライブストリーミングするだけでなく保存することができるクラウドサービス「Nest Aware」も発表した。同サービスは、過去10日間のビデオ映像を保存する場合は月額10ドル、過去30日間の場合は月額30ドルで利用できる。
Nest共同創設者のTony Fadell氏はサンフランシスコで開催された報道陣向けイベントで、「われわれはコネクテッドホームに対する人々の見方を変えてきた」と述べた。
AppleやGoogleなどの大手IT企業は消費者の家庭の中での存在感を増そうと、しのぎを削っている。しかしこのたびの動きは、Googleが既にユーザーの個人データへに自由にアクセスし過ぎていると考えているプライバシー擁護派の懸念を引き起こすことにもなりそうだ。
Googleは、スマートホームを支えるソフトウェアプラットフォームを構築する取り組みに力を入れている。同社は5月に開催した年次開発者会議で、家庭内でウェブに接続されたすべての機器を連携させることを目的としたプラットフォーム「Brillo」を発表した。
Nestは17日、煙感知器「Nest Protect」の新しいバージョンも発表した。新機能の1つとして、スマートフォンアプリからアラームを停止する機能がある。またNestは、Nest Protectを所有する顧客に割引などの特典を提供する、Liberty MutualおよびAmerican Family Insuranceとの住宅保険プログラムも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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