エルモの「QBiC CLOUD CC-1」は、IPX4に対応し、屋外でも利用が可能なネットワークカメラだ。セーフィーが提供するクラウド防犯カメラサービス「safie」と組み合わせることで、1週間分の映像をクラウド上に保存し、外出先からでも映像をチェックできる。今回は実際にsafieを利用し、従来のネットワークカメラとはどこが違うのかを見ていこう。
本製品は従来のネットワークカメラとは異なり、クラウドサービスが主体であり、カメラが従という関係になっている。カメラ単体でリアルタイム視聴は可能だが、クラウドサービスを組み合わせることで過去1週間分の映像データを外出先から見たり、動体検知でアラートを表示したりと、本領を発揮できるというわけだ。
設定は簡単で、製品を設置したらまずスマホにインストールした専用アプリを起動し、Bluetoothで本製品に接続したのち、宅内Wi-Fiが使っているSSIDを入力する。作業はこれだけで、すぐにアプリからカメラの映像が見られるようになる。以下はスマホ(iPhoneアプリ)からの設定手順だが、PCからでもセットアップは可能だ。
safieを利用することで、7日分のカメラの映像がクラウドに保管され、外出先からでも自由に視聴できる。一般的なネットワークカメラだと、LANからは問題なく観られたが外出先から観られずに四苦八苦したりといったことがあるが、本製品はルータのポート開放などの設定を行う必要もなく、実にあっさりと接続できる。
もちろん録画データの視聴以外に、リアルタイムでの視聴にも対応している。宅内(LAN)で観るのも、外出先(WAN)から視聴するのも、いずれの場合もクラウドを経由しての視聴となるので、見た目の違いはまったくない。宅内から観る場合でもクラウドを経由して映像信号を送るため、何秒かの遅延は発生するが、仕組みを知っておけば納得して使える。
唯一、録画データの一部を静止画でキャプチャする際は、画面に表示されている映像と取得した静止画のタイミングがずれるため、意図通りの画像を得るのに試行錯誤が必要になる。ここは将来的に改良を希望したいところだ。
録画データについては、ネットワークカメラにありがちな、動体検知センサに反応した前後だけが保存される仕組みではなく、7日分のデータをまるごと保存した上で、動体検知センサが「動きあり」と判断した箇所がタイムライン上にマークが入った状態で表示される。そのため、動きがあったところだけを頭出ししながら観るのはもちろんのこと、動きがなかったところをチェックするのにも便利だ。「動きがなかったことになっているが検出ミスではないか」「実はカメラが動作していなかったのではないか」と首をひねることもなく、信頼性は極めて高い。
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