「EC売上アップ」のコツ

9カ月で月商7200万円--豪州発ダイエット茶のECサイト「SkinnyMe tea」

尼口友厚(ネットコンシェルジェ CEO)2015年10月06日 08時00分
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 「ダイエットに効くお茶」というのは、日本では広く知られている商品のひとつだ。実際新聞の折り込みチラシでも、ダイエットを目的としたお茶を販売している通販のチラシなどを見かけることがよくある。

 一方、欧米では、そうした商品を販売しているケースはあまりメジャーではなく、最近になってブームになりつつあるのだという。


「SkinnyMe tea」トップページ

 今回紹介する「SkinnyMe tea」は、そうしたスキマをうまく捉え、ダイエット向けのお茶とプログラムを販売することで独自の地位を築くことに成功したサイトだ。日本のダイエット産業と異なり、InstagramやFacebookを中心とするソーシャルメディアによって、多くの人たちに知られた点も特徴のひとつだ。

 SkinnyMe teaは2012年、豪州メルボルンにおいて設立された。販売開始後9カ月で月間60万ドル(約7200万円)もの売り上げを立てるビジネスに成長し、豪州国内のみならず米国、欧州、メキシコなど世界各国の顧客のもとにお茶を届けているという。

夢で起業のアイデアを得た

 創業者のグレタ・バン・リエル氏は、メルボルン大学でメディアコミュニケーション学を専攻し、卒業後はメルボルンに拠点を置くデジタルマーケティング会社のマーケティングマネージャーとして働いていた。

 同氏が起業のアイデアを得たのは、なんと夢の中でのことだという。2012年の春のある日、リエル氏はお茶でデトックスをする「Tea Tox」なるものの夢を見た。この夢は抽象的なものではなく、Tea Toxによるビジネスのアイデア、ビジョン、ブランドの名前まで、具体的な内容が沢山盛り込まれていたそうだ。

 目を覚ましたリエル氏は、お茶でデトックスをするのはとても良いアイデアだと思った。そしてその日のうちにTea Toxのビジネスを始める作業にとりかかり、翌日には早くもショッピングカートサービス「Shopify」を使ってお茶によるデトックス商品を販売するSkinnyMe teaのECサイトの作成を始めていた。

 2012年当時の豪州や欧米では、デトックスはデトックス、お茶はお茶というように、それぞれは別のものとして存在しており、お茶とデトックスを結びつけた商品を販売している会社はほとんどなかった。そこで、リエル氏は思い切ってフルタイムで働いていた会社を辞め、自分のサイトに本腰を入れるようになる。

 実際にお茶の販売を始めると、リエル氏の目論見通り、Tea Toxという新たな試みはすぐに顧客からの支持を得ていった。販売開始から1週間後には、すでにリエル氏の年収を超えてしまい、9カ月後には月60万ドル(約7200万円)を売り上げた。さらに、オーストラリア国内のみならず、米国や欧州、南米の顧客からのオーダーを受けるまでのブランドに成長していったという。

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