スマートフォンの買い方が変わってきた。米国の主要キャリアが、2年間契約でわずか200ドルというような販売方法を廃止することになっているため、安価な端末に値ごろ感が出てきている。Appleの「iPhone」やサムスンの「Galaxy」の最新機種のように目立った機能はないものの、堅実な選択肢と感じられる端末がそうだ。Googleの新しい「Nexus 5X」もそんな端末の1つで、価格は379ドルから。先行予約は米国時間9月29日に始まった。
Nexus 5Xは、Googleの最新OSである「Android 6.0 Marshmallow」を搭載する最新スマートフォン2機種のうちの1つだ。Nexus 5Xが5.2インチの比較的小型なモデルでLG製、「Nexus 6P」は大型の5.7インチモデルで製造はHuawei(ファーウェイ)が手がけた。
いずれも製造は他社に委託しているが、GoogleのNexusプログラムの一部と位置付けられている。つまり、純粋なAndroid体験となるべく、Googleと連携して設計されたということだ。2機種とも、新OSを搭載する最初のモデルであり、現在注目を集めているGoogleの新しいワイヤレスサービス「Project Fi」にも対応する。Project Fiは、Wi-Fiと複数のキャリアのセルラー信号(米国ではT-MobileとSprint)を組み合わせることで、常にデータ接続を利用できるようにするというサービスだ。これまでは大型モデル「Nexus 6」しか対応していなかった。
両モデルのハードウェアの特長を紹介しよう。
Googleによると、12.3メガピクセルの新しいカメラはソニー製のセンサを採用し、ピクセルサイズが大型の1.55ミクロンとなるため、1.22ミクロンの「iPhone 6s Plus」より多くの光を集められるという。同社はまた、「Nexus Imprint」という新しい指紋センサシステムは、600ミリ秒以下で指紋を認識し、起動の信頼性が高まるとしている。もちろん、どちらもこれから綿密なテストが必要だが、短時間使ってみた限りでは、指紋によるロック解除には1秒とかからず、速いと感じられた。
この2機種を買う最大の理由は、新OSであるAndroid 6.0 Marshmallowをいち早く使えることだろう。待望の機能がいくつも搭載されており、たとえば本体のバッテリを丸一日持たせるための特別な設計などがある。Android 6.0の「Doze」機能は、端末が操作されずに置かれている状態(枕元や机に置いているときなど)を検出し、一部のアプリをスタンバイモードに切り替えて、バッテリの持続時間を最大30%延ばすことができる。
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