また、Googleの「Now on Tap」で同社の音声起動アシスタントが新たなレベルに進む。端末を使って何をしているかに基づいて、状況に応じたコマンドを認識できるようになった。該当する結果を表示するための情報が十分に集まるまで少し待つ必要があるが、機能したときには実に便利だ。たとえば、Google画像検索を使っているときに、「Show me more pictures of this place」(この場所の写真をもっと見せて)と頼んでみよう。それ以上詳しく伝えなくてもいい。
Android 6.0の他の機能を簡単に紹介しておくと、通知機能の改善、端末の充電完了までにかかる時間の表示、アプリドロワーでの高速スクロール、検索の高速化、ロック画面からの音声コマンドに対する応答の高速化などがある。また、必要なときにだけアプリに権限を付与する機能もあるが、これはアプリが常に通話を利用できたりGPS位置情報にアクセスできたりするのを不審に感じる場合のための対策だ。
では、Nexus 6Pや、候補になりそうな他の端末ではなくNexus 5Xを選ぶ理由は何なのだろうか。
比較的新しいスマートフォンの中上位機種のスペックをまとめて、比較表を作成してみた。
Nexus 5X | Nexus 6P | Moto XPure Edition | OnePlus 2 | Nexus 6 | |
---|---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.2インチLCD、1920×1080ピクセル解像度 | 5.7インチAMOLED、2560×1440ピクセル解像度 | 5.7インチIPS、2560×1440ピクセル解像度 | 5.5インチIPS、1920×1080ピクセル解像度 | 5.96インチAMOLED、2560×1440ピクセル解像度 |
ピクセル密度 | 423ppi | 518ppi | 520ppi | 401ppi | 493ppi |
サイズ(mm) | 147×72.6 ×7.9mm | 159.4×77.8 ×7.3mm | 153.7×76.2 ×10.9mm | 151.9×74.9 ×9.9mm | 159.3×83 ×10.1mm |
重量 | 136g | 178g | 179g | 175g | 184g |
モバイルOS | Android 6.0 Marshmallow | Android 6.0 Marshmallow | Android 5.1.1 | Android 5.1ベースOxygen OS | Android 5.1.1 |
NFC | あり | あり | あり | なし | あり |
指紋センサ | あり | あり | なし | あり | なし |
カメラ、動画 | 12.3メガピクセルUltra HD動画(4K)、120fpsスローモーション | 12.3メガピクセルUltra HD動画(4K)、240fpsスローモーション | 21メガピクセルUltra HD動画(4K)、120fpsスローモーション | 13メガピクセルUltra HD動画(4K)、120fpsスローモーション | 13メガピクセルUltra HD動画(4K) |
光学式手ぶれ補正 | なし | なし | なし | あり | あり |
前面カメラ | 5メガピクセル | 8メガピクセル | 5メガピクセル | 5メガピクセル | 2メガピクセル |
スピーカー | 前面シングルスピーカー | 前面デュアルステレオスピーカー | 前面デュアルステレオスピーカー | 底面シングルスピーカー | 前面デュアルステレオスピーカー |
プロセッサ | 1.8GHz、6コアQualcomm Snapdragon 808 | 2.0GHz、8コアQualcomm Snapdragon 810 | 1.8GHz、6コアQualcomm Snapdragon 808 | 1.8GHz、8コアQualcomm Snapdragon 810 | 2.7GHz、4コアQualcomm Snapdragon 805 |
ストレージ | 16/32Gバイト | 32/64/128Gバイト | 16/32/64Gバイト | 16/64Gバイト | 32/64Gバイト |
RAM | 2Gバイト | 3Gバイト | 3Gバイト | 3Gバイト、4Gバイト | 3Gバイト |
拡張ストレージ | なし | なし | microSD、最大128Gバイト | なし | なし |
ワイヤレス充電 | なし | なし | なし | なし | なし |
充電/データポート | USB-C | USB-C | Micro-USB | USB-C | Micro-USB |
バッテリ | 2700mAh(取り外し不可) | 3450mAh(取り外し不可) | 3000mAh(取り外し不可) | 3300mAh(取り外し不可) | 3200mAh(取り外し不可) |
最安価格 | 379ドル | 499ドル | 399ドル | 330ドル | 350ドル |
これでわかるとおり、Nexus 6Pは大きいだけでなく、高級スマートフォンとして設計されている。小型のNexus 5Xは本体がプラスチック製で、2700mAhバッテリと1080p画面を採用した16Gバイトモデルが、わずか379ドルからとなる。一方のNexus 6Pはすべて金属のユニボディフレームで、3450mAhの大容量バッテリと2560×1440のAMOLEDディスプレイを搭載する32Gバイトモデルが499ドルからだ。549ドルの64Gバイトモデルと、649ドルの128Gバイトモデルも用意されているが、5Xのストレージ容量は429ドルの32Gバイトまでとなっている。
製造品質の差も感じるだろう。5Xの方が軽くて薄いが、ほとんどおもちゃのように感じられてしまう。旧モデルの「Nexus 5」の方が、手に持った感触はもっとしっかりしていた。新しいペールブルーのカラーバリエーションは気に入ったが、全体的には安っぽく、6Pほどの高級感はない。6Pはもっとエレガントな印象で、画面もシャープだと感じた。
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