Apple Watchの新しいハードウェアが9月9日に発表される可能性は限りなく低いが、その必要もないだろう。すでにアップグレード版のApple WatchソフトウェアwatchOS 2が披露され、大きな改良が2つ加えられている。4月のリリース後初めて、サードパーティー製のアプリが(紐付けられたiPhoneからストリーミングするのではなく)Apple Watch上でネイティブに実行できるようになること、そして本体の内部センサにアクセスできるようになることだ。これで、Apple Watchに関する2つの大きな不満、つまりアプリの多くが遅いという不満と、あまり便利に使えないという不満が解消されると同時に、スマートウォッチとしての体験が大幅に向上する可能性が出てくる。
9月9日のイベントは、こうした新しいApple Watchアプリを披露し、新ソフトウェアのリリース時期を(「2015年中」ではなく)具体的に告知して、ウェアラブルに対する注目をGoogleやサムスンから奪い返す絶好の機会になるだろう
Appleはすでに、「Mac OS X」の次期バージョン「OS X El Capitan」についても2015年内の無償提供を予定している。そのリリーススケジュールについてさらに具体的な情報が明らかにされるほか、Tim Cook氏とAppleは新しいハードウェアを発表する可能性もある。Intelの第6世代「Core-i」シリーズチップ(開発コード名「Skylake」)は間もなく製造チャネルに乗るところだが、Macの新しいノートブックの登場は、まだ少し先かもしれない。「MacBook Air」と「MacBook Pro」は3月にアップグレードされたばかりであり、新しい12インチ「MacBook」も4月に初めてリリースされたところだ。
一方、一部のデスクトップ機については、いいタイミングになるかもしれない。最新のうわさでは、21.5インチ「iMac」が高解像度4K画面になり、27インチモデルにおける画面のアップグレードと足並みがそろうと言われている。27インチモデルの前回のアップグレードは2014年10月だった(画面のアップグレードは2015年に27インチの低価格モデルにも波及している)。同じように、エントリレベルの「Mac mini」は11カ月間アップグレードされておらず、ハイエンドモデルのMac Proにいたっては、最後のアップデートは2013年末だった。
新しいiPhoneとApple TVボックスが登場する可能性は高く、新型のiPadとMac、さらにはApple Watchに関する続報が発表される可能性もあり、9日には非常に多くの発表がありそうだ。しかも、Appleの他の製品やサービスについて新しい知らせが飛び込んでくる可能さえ残っている。「Apple Music」や「Apple Pay」、iOS 9、「HomeKit」「CarPlay」についても、さらにはBeatsの新しいヘッドホンやスピーカーはどうなるのか、ということまで含めて、新しい情報が提供される可能性は無視できない。
引き続き注目しよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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