Microsoftは、同社が「Bing」データを「Office」などの自社製アプリに統合するのと同じように、サードパーティーソフトウェア開発者らがBing検索データを自分のアプリケーションに追加できるようにする予定だ。
2015年秋にリリースされるBingの「Knowledge and Action Graph」APIのプレビュー版によって、開発者らはBingスナップショットを自分のアプリ内に表示できるようになる。ユーザーがアプリを離れることなく、関連データを取得するための検索を実行できるようにしようというのがその概念だ。
Microsoftはこの仕組みを示すために、米国時間8月20日にAndroid版Bingアプリを更新し、Knowledge and Action Graphからのいくつかのスナップショットを追加した。ホームボタンを長押しすると、Bingはユーザーの画面上のコンテンツを読み取り、Instagram上の写真に関連する情報やSpotify上のアーティストや楽曲に関する情報といった種類のデータを提示する。ユーザーは、アプリの外部でアプリとは別に検索を実行する必要はない。
(Googleも「Google Now on Tap」で類似の機能を実装中で、2015年の同社開発者会議で同機能を披露した)。
Microsoftは2014年末、「Word Online」の中で「Insights for Office」という形で類似のオプションを導入した。Microsoftは当時、「世界の知識をインデックス化する(Bingの)能力」と機械学習関連モデルによって、多数の人々、場所、ものに関するエンティティカードを表示できるようになったと説明していた。
現在Bingは、10億件を超えるこのような種類のエンティティと、これらのエンティティに関する210億件を超える関連事実に関する情報を保有していると、同社関係者らは述べた。またMicrosoftのグラフには、アクションへのリンクが180億本、エンティティ間の関係が50億件含まれているという。
Knowledge and Action Graph APIを利用してみたい開発者は、partnerwithbing@microsoft.com宛てに電子メールを送信して、第1テストグループにアクセスを要求することができる。Microsoftは、Knowledge and Action Graph APIのライセンスを無料で提供する計画だと、同社関係者らは述べた。
Microsoftは既に、開発者らが自分のアプリに組み込むことのできるBing APIを多数提供している。これには、音声、翻訳、検索、広告などのインターフェースが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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