UPDATE 検索大手Googleは何年も前から、サーモスタットやスピーカーから煙感知機やテレビにいたるまで、家庭にある複数の製品の再設計に挑んできた。同社は現在、多くの人々が家庭に設置する別の機器に取り組んでいる。つまり、Wi-Fiルーターだ。
Googleは米国時間8月18日、ネットワークハードウェア企業TP-Linkと共同開発した新しい洗練されたWi-Fiルータ「OnHub」を発表した。200ドルで販売されるこの機器は、家庭内にある他のさまざまなインターネット接続機器すべての制御をゆくゆくは支援するためのものにもなる。
このルータは、次のような背景で開発されている。ほとんどのWi-Fiルータは、コードが煩雑で見た目が悪いため、床の上に配置されるか、見えないところに格納される。しかし、それによってルータが発信するWi-Fi信号は弱くなる。そこで同社は、機器の外観を、見える場所に配置してもかまわないと思えるような見た目の良いものにすることが、その解決策になると考えた。点滅光は控えめで、アンテナはすべて黒い筒状の本体の内側に格納されている。また同機器は、タップするとWi-Fiパスワードも表示する。
OnHubは、消費者の家庭に入り込もうとするGoogleの野望を示す、多数の兆候の1つにすぎない。同社は、OnHubについて、人々がパソコンやスマートフォンを使用していないときでも利用する機器になり得ると期待している。例えば、ドアに鍵をかけたり、家の中を温めたり、コーヒーを淹れたりといった操作を支えるプラットフォームとなることができる。Apple、サムスン、Amazonといった他の技術大手企業も、この分野において大きな前進を遂げている。
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