(編集部注:米CNETによる「Galaxy Note 5」の第一印象を2回に分けて翻訳して公開します。後編は8月21日に公開しています)
人工皮革の背面に別れを告げよう。サムスンの新しい「Galaxy Note 5」は、全体的にスリムで光沢がある大画面モデルだ。デザインが一新されたスタイラスもよくマッチしている。そうした目をひくデザインは申し分ないが、目新しさはそれほどない。
内部的には、2014年モデルの「GALAXY Note 4」の再現だ(ただし、バッテリが小さくなり、ストレージを拡張できなくなった)。あるいは、2015年4月にメタルとガラスの筐体で登場した「Galaxy S6」(と「Galaxy S6 edge」)が大型化し、スタイラスが付いたバージョンと考えてもいい。プロセッサ、高性能カメラ、組み込みのワイヤレス充電は同等だからだ。Note 5はS6やS6 edgeと同じく強化された指紋読み取り機能も搭載するほか、「Samsung Pay」にも対応している(現時点では米国と韓国のみ)。紛らわしいのは、カーブした側面という基本的な特徴を同じくする4番目のモデル、「Galaxy S6 edge+」の存在だ。
過去数年間のNoteシリーズは、サムスン最先端の優れた技術を投入した大盤振る舞いのスマートフォンであり、現行のGalaxy Sモデルをカメラ性能や画面のピクセル密度で上回り、新しいソフトウェアが搭載されていた。だが今回は違いが少なく、主な変更点と言えば「S Pen」スタイラスの機能がいくつか追加されたくらいだ。
より高スペックのハードウェアを矢継ぎ早に投入してきたスマートフォン業界だが、最近はリリースのペースが鈍化している。その影響を受けているのはサムスンだけではないが、同社が有力な競合の先を行かなければならないというプレッシャーを受けているのは確かだ。ハイエンドの側にはAppleがいるし、価格が大きく下がるややローエンド側の「フラッグシップ」スマートフォンメーカーには、Xiaomi(「Xiaomi Mi Note Pro」)やOnePlus(「OnePlus 2」)がいる。S6、S6 edge、S6 edge+にNote 5が加わり、Galaxyシリーズの上位モデルが4機種になったことで、購入を考えるユーザーを混乱させてしまうリスクが高まることになる。
外観が良いことは確かだが、それを除けばNote 5に大きく胸が躍るような新しい点はほとんどない。光沢のあるガラス製背面パネルも、その鏡のような表面が指紋だらけになれば、すぐに魅力が薄れてしまう。こういった難点はあるものの、Note 5がハイエンドの端末であることは間違いない。今のところ、スタイラス付きデバイスとしては最も強力なモデルのようだ。初めてNoteシリーズを使うユーザーは満足するだろう。
Galaxy Note 5にはゴールド、シルバー、ブラック、ホワイトの4色が用意されるが、国や地域によってカラーバリエーションは異なる可能性がある。
価格は地域とキャリアによって変わるものの、Note 5の方がS6 edge+より安い。
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