米国の薬局チェーンRite Aidは米国時間8月11日、米国内に約4600ある店舗のすべてで、8月15日より「Apple Pay」と「Google Wallet」を含むモバイル決済が利用可能になると発表した。同社は、Googleがまもなく提供開始する「Android Pay」にも対応する予定である。Rite Aidによると、各店舗は、クレジットカードやデビットカードのタップアンドペイ(タップで決済)機能にも対応するという。
Rite Aidのこの動きによって、2014年下旬以降「好ましからざるもの」だったAppleとGoogleが再び迎え入れられることになった。Rite AidとCVSは2014年10月、顧客がApple PayやGoogle Walletを使用できるようにするためのセンサを無効にした。Rite Aidは当時、顧客と同社にとって最良の決断を下すために、複数の種類のモバイル決済システムをまだ評価している最中だったと、Rite Aidの広報担当者であるAshley Flower氏は述べた。
ではなぜこのタイミングで、Apple Pay、Google Wallet、Android Payのサポートを導入するのだろうか。
「Rite Aidは、モバイル決済への対応を開始することにした。多様な支払い方法を選択できることが、われわれの顧客にとって最善だからだ」とFlower氏は述べた。「顧客は買い物の際、モバイルテクノロジを積極的に求めて使用している。簡単で便利なレジ清算が、Rite Aidの顧客にとってますます重要になっていることをわれわれは認識しており、モバイル決済に対応することで、それを顧客に提供することができる」(Flower氏)
Rite Aidは、Merchant Customer Exchange(MCX)として知られる小売事業者グループに加盟している。MCXは、Apple PayやAndroid Payなどのサービスに対抗するものとして設計されている決済システム「CurrentC」の準備を進めている。Rite Aidは現在もMCXに加盟しており、今後もCurrentCを強く推進していくとFlower氏は述べた。Rite Aidは、CurrentCが米国全域で提供開始された時点で、CurrentCに対応する計画だとFlower氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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