基本的に、Googleの幹部が新しいAlphabetの経営陣にシフトする形だが、一部重複がある(例えば8-Kによると、Porat氏がGoogleのCFOも兼任するという)。YouTubeのCEOを務めるSusan Wojcicki氏など、その他の製品統括者の役職に変更はない予定だ。
Alphabet Inc.は、株式公開企業としてGoogle Inc.に置き換わる。すべてのGoogle株式は、権利はすべて同等のままで同数のAlphabetの株式として自動的に移される。
両方の種類の株式(ティッカーシンボルはGOOGLとGOOG)は引き続き、NASDAQ証券取引所で取り引きされる予定だ。
この組織改革が完了すれば、Pichai氏がGoogleを統括する予定だ。Googleは、Alphabetの他の事業とは別の第4四半期決算報告書で、財務業績を発表する計画である。
しかし、Pichai氏を昇格させる決定は、今回の組織再編でおそらく最も意外性の低い部分だろう。なぜなら、この2年間、Googleにおける同氏の地位は上がる一方だったからだ。
Pichai氏は2013年、Googleの両OSの統括者に任命され、Androidの創設者であるAndy Rubin氏から同OSを引き継いだ。Rubin氏はその後、より革新的で野心的なプロジェクトに取り組むため、Google内部のほかの部署に異動になった。
Pichai氏はやがて、既存の職務に加えて、「Google+」「Maps」、リサーチ、検索、コマース、広告、インフラストラクチャを含むGoogleの製品ポートフォリオ全体を統括する地位に昇格した。
Page氏は、Pichai氏のこれまでの成功例として、先頃投入された「Google Photos」や「Google Now」を挙げた。
「若干スリム化したGoogleの舵取り役として、彼のような優秀な人材がいることを私は非常に幸運に感じる。これで、私が今後も当社の野心的プロジェクトの拡大に取り組み続ける時間ができる」(Page氏)
それらの野心的プロジェクトについて、Page氏はいくつかのヒントを提示し、ドローン配送の夢を追う「Project Wing」を含む極秘ラボGoogle Xの最近の研究成果、Google VenturesやGoogle Capitalと関連のあるインキュベーターを紹介した。
Page氏は、(新名称は言うまでもなく)今回の組織再編が全体的に不可解に感じられる可能性を認めた上で、「しかし、革命的なアイデアが次の大きな成長分野を牽引するテクノロジ業界では、重要な存在であり続けるために多少は違和感のあることもやらなければならない」と主張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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