アップル、第2四半期の中国スマホ市場で3位に後退--Xiaomiが首位を奪還

Lance Whitney (CNET News) (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年08月04日 10時32分

 調査会社Canalysによると、Appleはもはや中国のスマートフォン市場の王者ではないという。

 2015年第2四半期、中国の携帯電話ベンダーXiaomi(シャオミ)は約15.9%のシェアを獲得し、Appleから首位の座を奪い返した。同じく中国のベンダーであるHuawei(ファーウェイ)も15.7%のシェアを獲得して、2位になった。両ベンダーのスマートフォンに対する需要拡大により、ここ2四半期首位を維持したAppleは3位に追いやられた。

 Canalysによると、2014年第4四半期、Appleは「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の販売好調により、中国でXiaomiとHuaweiの両ベンダーを抜いて初めて首位に立ったという。iPhoneの小売価格が中国ベンダー製スマートフォンより大幅に高いことを考慮して、Canalysは当時、Appleの首位奪取を「驚くべき結果」と評した。調査会社のInternational Data Corporationによると、Appleは2015年第1四半期、14.7%の市場シェアと1450万台の出荷台数を記録し、中国で支配的な地位を維持したという。

 iPhone 6とiPhone 6 Plusは既に発売から約10カ月が経過しており、Appleの次世代iPhoneは9月に発表される可能性が高い。現行ラインアップの需要は四半期を経るごとに縮小することが多い。そして、Appleにとって、第2四半期は通常、最も業績の悪い四半期だ。中国のスマートフォン市場は飽和と停滞の度合いを増しており、大手ベンダーの間で整理統合が進んでいる。XiaomiとHuaweiはいずれもミッドレンジと比較的ハイエンドの携帯電話を手ごろな価格で提供している。

 CanalysのアナリストのJingwen Wang氏はプレスリリースの中で、「中国のスマートフォン市場は成熟を続けており、四半期ごとの成長は小幅に留まっている。主要ブランド間の競争はこれまでになく熾烈だ。Huaweiは製品の利幅や収益性を犠牲にすることなく、同社の歴史上最多のスマートフォン出荷台数を記録した」と述べた。

 Canalysは、第2四半期の中国市場におけるAppleの具体的なシェアにプレスリリースで言及しなかった。しかし、TechCrunchによると、Counterpoint Researchは報告書の中で、各社のシェアについて、Xiaomiが15.8%、Huaweiが15.4%、Appleが12.2%と予想したという。Counterpointによると、季節的な減少にもかかわらず、Appleの中国でのスマートフォン出荷台数は好調を維持したという。

 中国は世界最大のスマートフォン市場だ。しかし、スマートフォンに対する需要は鈍ってきている。中国のスマートフォン市場の成長は2015年を通して比較的横ばいになるだろう、とIDC Chinaは予測した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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