実際に使ってみると、El Capitan最大の特徴でありメリットは「Metal(for Mac)がもたらす軽快な操作感」だが、いくつか見るべき変更点もある。機能のさわりの部分だが、4つほどピックアップしてみよう。
まず挙げたいのは、日本語入力プログラムの「日本語IM」。入力した文字の逐次変換(ライブ変換)がサポートされ、スペースキーを叩くことなく次々と単語を入力できるようになった。まだ使い込んではいないが、変換精度は思いのほか悪くなさそう。ただし、タイプミスもライブ変換されてしまうため、タイプミス多めの人には微妙な機能となるかもしれない。
Safariでは、タブの固定化と縮小化機能がサポートされた。FacebookやTwitterといったSNSサイト、あるいはCNET Japanなどアクセス頻度が高いウェブサイトは、タブ領域の左端に小さくまとめて表示しておけるのだ。ブックマークがあるだろうという声も聞こえてきそうだが、バックグラウンドで更新されているため、実際に利用してみるとブックマークより使い勝手がいい。アドレスバーからまとめて(あるいはタブごとに)消音できる機能も、YouTubeをよく使うユーザには重宝されることだろう。
新しい日本語フォントが追加されたことも、El Capitanのセールスポイントだ。クレー(硬筆体)と筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシック、游明朝体+36ポかな(かな/カナや英数字、約物を組みあわせたもの)という4つのフォントは、ワープロやプレゼンテーションの表現力アップに貢献するはず。ウェイトが全種類(W0~W9の10ウェイト)揃ったヒラギノ角ゴシックも、実際に目にするとバリエーションが一気に増えたことを実感することだろう。
最後に、「メモ」を紹介しておこう。画像や動画、Web(URL)はもちろん、「マップ」の共有機能を使うことで位置情報を埋め込むことが可能になったのだ。Evernoteを使う感覚でどしどしデータを貯めこめば、あとでOS X/iOS 9の検索機能(Spotlight)で難なく探し出すことができる。クラウド上でのフォーマットが変更されるため、iPhone/iPadとデータを共有する場合はiOS 9にアップデートが必要になるが、これまでとはまったく違う使い方が可能になるはずだ。
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