次期iPhoneの生産開始、iOS 9とOS X El Capitan ベータ公開--Appleニュース一気読み

 7月7日~7月13日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

アップル、iPhone新モデルを準備との新報道-サプライヤーへの発注台数は過去最高か
アップル、iPhone新モデルを準備との新報道-サプライヤーへの発注台数は過去最高か

 Apple Music開始から1週間がたつ。Beats 1ラジオやさまざまなプレイリストなどを楽しみながら、Apple MusicによってiPhoneのミュージックアプリ、そしてiTunesの使い方が完全に変わったという印象を受けた。

 筆者の場合、特にiTunesは、自分の音楽ライブラリがすべて入っているアプリケーションであり、音楽の聴き方全般に変化が起きた。このことは、別途、レビュー記事でも触れたいと思う。

 また先週は、次期iPhoneの生産開始のニュース、そしてそのiPhoneに搭載されるモバイルOSの新版、iOS 9とMac向けOS X El Capitanのパブリックベータ開始といったニュースがあった。それでは、1週間のニュースを振り返っていこう。

次期iPhone、発注と生産が始まる

 例年9月に発表・発売のスケジュールとなっている新型iPhone。今年も同じタイミングのリリースであれば、あと2カ月に迫ってきた。

 iPhone 6/iPhone 6sは画面を大型化し、他社製品に対する数少ない欠点を補ったことで、高性能スマートフォンのカテゴリではひとり勝ちの様相を呈している。地元企業の勃興と成長が著しい中国市場でも十分な売上を上げている。

 そのiPhoneの次期モデルは、これまでの経緯を考えれば、セカンドモデルのリリースが予測できる。つまり、iPhone 6sとiPhone 6s Plusの2モデル、ということだ。そのため、デザインの大きな変更はないとみられている。

 しかしながら、セカンドモデルでは、プロセッサの高速化やカメラの性能向上に加えて、重要な機能の追加も行われてきた。例えばiPhone 4sの音声アシスタントSiri、iPhone 5sの指紋認証ホームボタンTouch IDがこれに当たる。

 iPhoneの次期モデルでは、Apple Watch、MacBookシリーズに採用されている感圧タッチパネルForce Touchの搭載が予測されている。また、2014年にiPadセルラーモデルで採用された、ユーザーがキャリアを自分で選べる「Apple SIM」も採用される可能性がある。

 新型モデルの2015年中の生産台数は8500万台から9000万台と、非常に強気の数字が踊る。また、生産拠点も追加されることになり、前述のApple SIMが拡がると、発売時から手に入りやすい環境が作られる可能性がある。

 一方、生産台数については、欧州や中国の経済混乱による景気減速の影響が考えられ、Appleの目論見通りに販売が進むかどうかは不透明といえる。

アップル、iPhone新モデルを準備との新報道–サプライヤーへの発注台数は過去最高か(7/9)

iOS 9/OS X El Capitan パブリックベータ開始

 Appleは米国時間7月9日に、iPhone/iPad向けのiOS 9と、Mac向けのOS X El Capitanという2つの新OSのパブリックプレビューを公開した。

 これまで開発者向けに公開されてきたベータ版のソフトウェアを、より迅速に品質向上のためのフィードバックを受け付けることを目的に、一般のユーザーにも公開するようになった。

 iOS 9は、iOS 7以降の新デザインを踏襲したOSで、特にiPadでは、マルチタスクと画面分割(iPad Air 2のみ)をサポートし、操作性が大きく向上するため注目されている。

 またOS X El Capitanでは、顕著なパフォーマンス向上がうたわれており、アプリの起動やグラフィックスの表示など、日常的にあらゆる作業の速度が上がることが期待されている。

 2つのOSの共通のテーマはバッテリだ。前述のパフォーマンスの向上がバッテリ持続時間に影響することはもちろんだが、より省電力でマシンを動かす機能がiOS 9には備わり、実生活におけるバッテリ問題の解決に役立ちそうだ。

なお、パブリックベータは誰でも試せるが、正式なリリース版ではない。不具合や相性の悪いアプリも存在するため、注意が必要だ。

「iOS 9」と「OS X El Capitan」、パブリックベータ版が公開(7/10)
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パッケージデザイン、Apple風に統一

 Apple Storeは個性的な建築と全世界的な統一感という、2つの側面を併せ持つ小売りチェーンとなった。床面積あたりの売上は、ファッションブランドをも凌ぐとされており、最近ではApple Watchの取り扱いも始まって、コンピュータストアという印象が薄れつつある。

 そんなApple Storeに陳列されるサードパーティー製アクセサリ製品について、Appleがディレクションをしながら、真っ白なパッケージへと統一する動きが見られるという。

 パッケージには、製品写真が印刷されている、Appleのアクセサリと同じようなデザイン。シンプルすぎてApple Store以外では訴求しにくいのではないかと思われるほどのパッケージだ。

 Apple Store向けパッケージを施した製品が増えていくと考えられる。店舗内の統一感をより高めることができる点、また箱の横幅などを抑えることで、陳列できる製品数が増える点などの効果も期待できる。

 反面、メーカーはApple向けのパッケージとそれ以外で販売されるパッケージを分ける必要が出る可能性もあり、負担が増える可能性もある。

アップル、サードパーティー製アクセサリのパッケージデザインを統一か(7/8)

その他

アップル、音楽の「Home Sharing」機能を「iOS 9」で復活へ(7/8)
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