Microsoftは米国時間7月9日、「Mac」用「Office」スイートの新しいバージョンを「Office 365」加入者を対象に先行リリースした。
「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」の新しいバージョンを含む「Office 2016 for Mac」は、9日から139カ国で16の言語でリリースされる。「Office 2011 for Mac」の後継版となる今回の新しいスイートは、2015年3月からパブリックプレビュー版が提供されていた。
同製品はまず、Office 365の加入者を対象に提供される。
Office 365を利用し、該当するサブスクリプション(「Office 365 Home」「Office 365 Personal」「Office 365 ProPlus」、および、Officeアプリをローカルにダウンロードする権利を含む一部のOffice 365ビジネスプラン)に加入する顧客は、自分の365アカウントページで9日からOffice 2016 for Macをインストールすることができる。「Office 365 Education」プランに加入する学生(および、その親)も、そのサブスクリプションの一環としてOffice 2016 for Macを入手することができる。
Microsoftは8月、ボリュームライセンス顧客を対象に「Volume Licensing Center」においてOffice 2016 for Macのダウンロード提供を開始する予定である。Office 365加入者とボリュームライセンスユーザーには、Office 2016 for Macが「無償で」提供される。サブスクリプションの一環としてその価格を支払っているためである。
Microsoftによると、9月中には「一括形式による永続ライセンス版」(サブスクリプションではない形式)の購入を希望するユーザーに対し、小売各社からOffice 2016が販売されるようになるという。Microsoft関係者らは、このバージョンの価格をまだ公表していない。
Microsoftは、Office 2016 for Macを定期的にアップデートし、少なくとも四半期ごとに新機能を追加する計画だと、同社関係者らは述べた。
Officeの次期バージョンについては、フル装備の「Windows」版Office 2016と、「Windows 10」と「Windows 10 Mobile」向けのタッチ重視の「Office Universal」アプリの両方がまもなくリリースされる。Office Universalアプリは、Windows 10の提供が開始される7月29日にプレビュー段階を終えて同OSを対象に一般提供される予定であることを、Microsoft関係者らは9日に明らかにした。フルバージョンのWindows向けOffice 2016は、テスト終了に向けて順調に進んでおり、今秋に一般提供される予定であることを同社関係者は認めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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