Googleは米国時間6月29日、教員支援ツール「Classroom」に複数のアップデートを加えた。最も注目に値するのは、管理者向けの「Classroom API」と埋め込み可能なClassroom共有ボタンだ。
Classroomは「Google Drive」「Google Docs」「Gmail」を組み込んだオンラインツールで、教員がこれらのサービスを利用してオンラインで宿題の配布と回収を行い、また教室の内外で教員と生徒のコミュニケーションを強化するのに役立つ。「Google Apps for Education」スイートの一部として提供されている。
Classroom API担当テックリードのPepper Lebeck-Jobe氏は29日の発表に関するブログ投稿の中で、「このAPIを使えば、管理者は教師の代わりに授業のためのプロビジョニングと入力を行って、『Student Information Systems』とClassroomを同期させるツールをセットアップし、自分のドメインでどの授業が教えられているかについて基本情報を可視化できるようになる」と述べた。
Googleによると、Classroom APIはほかのアプリをClassroomと連携できる機能も備えており、管理者は、教師や学生がアプリにClassroomデータへのアクセス権限を付与できるかどうかを制限できるようになるという。アプリが広告目的でAPIを使うことは認めないとしている。同社は2014年、教育機関の「Gmail」アカウントや「Google Apps」アカウントをターゲット広告目的でマイニングするのをやめると約束しており、広告目的でのAPI使用禁止はそれを受けたものだ。
複数の企業が新APIのテストを既に開始しているという。
共有ボタンについては、開発者や学校のIT管理者は、閲覧中のサイトを離れることなく別のウェブページや製品のリンクや動画、画像を宿題に出したり提出したりできる機能を、教師や学生に提供することが可能だ。
ClassroomとGoogle Apps for Educationのほかの機能には、ホワイトリストドメイン、モバイルクラスルーム通知、宿題の再利用が含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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