Facebookのインスタントメッセージサービスが勢いを増し続けている。同社の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が、米国時間6月11日に明らかにした。
Zuckerberg氏は11日の年次株主総会で、同社のソーシャルネットワークプラットフォームを補完するインスタントメッセージアプリ「Facebook Messenger」の月間ユーザー数(メッセージを月1件以上送っているユーザー数)が7億人に達したと述べた。月間ユーザー数は3月から1億人増加したことになる。2014年11月の月間ユーザー数は5億人だった。
Facebookは、世界で人気のメッセージアプリ「WhatsApp」を2月に約220億ドルで買収し、メッセージ分野で重要な役割を果たす方向へと大きな一歩を踏み出した。Zuckerberg氏によると、WhatsAppの月間アクティブユーザー数は当時4億人を超えていたが、その後8億人に倍増したという。Facebookが展開する2つのメッセージプラットフォーム、WhatsAppとFacebook Messengerの現在の月間ユーザー数を合計すると15億人になる。同氏は、そのうち重複しているユーザーが何人いるのかは明らかにしなかった。
月間ユーザー数は抜きん出て多いものの、Facebookのアプリだけがこの分野で成功を収めているわけではない。たとえば、中国を拠点とする「WeChat」は、3月に月間アクティブユーザー数が5億人だと発表した。別のメッセージアプリ「Kik」のユーザー数は2億人だ。
こうしたサービスの人気は、メッセージのあり方の変化を表している。従来、ユーザーは携帯電話を利用し、携帯電話会社のサービスを通じて互いにメッセージをやりとりしていた。だが、この数年で、それに代わるWhatsAppやFacebook Messengerのようなアプリの人気が高まってきた。そのため、従来型メッセージの利用は減り、人々はモバイルデバイスにインストールしたアプリで友人とやりとりしている。こうしたアプリの方が自由度も高く、動画や音声、テキストを共有できるのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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