Googleは米国時間6月12日、ビデオゲームとその熱心なプレーヤーのコミュニティーのための新しい「YouTube Gaming」アプリとウェブサイトを発表した。Amazonによる人気の高いビデオゲームのライブストリーミングサイトである「Twitch」に対抗するもの。Googleは2014年、Twitchを買収しようとしていると報じられていた。
「『YouTube』は、現在存在する中で最高のビデオゲームサイトだ」と、同サービスのゲームコンテンツを統括するRyan Watt氏は、ロサンゼルスで開かれた報道陣向けイベントで述べた。「しかし、ゲーマーに与えられるべきエクスペリエンスが構築されていなかった」(Watt氏)
Googleが、ゲーム向けにYouTubeを推進するのも当然だ。テクノロジ大手各社は、若いユーザーの関心を惹きつけるべく、ゲームといわゆる「eスポーツ」にますます投資している。eスポーツとは、競争形式のゲームのことである。マーケターは、若いユーザーをターゲットにする手段としてますますeスポーツに着目しており、eスポーツが広告主にとってなじみ深い手段であることがその理由だと考えるアナリストもいる。
YouTube Gamingサイトには、2万5000本を超えるゲームのページが用意される予定だ。同サービスは、ライブストリーミングにも力を入れており、ゲーマーはお気に入りのゲームについて議論したり、ゲームプレイを生中継で配信したりすることができる。Googleが今後数週間のうちに提供すると述べている新機能の中には、ゲーマーが自分の配信を簡単に他人と共有できるようにすることを目的としたものがある。例えば、事前に配信を予定する必要をなくし、単一のリンクを介して自分の全ストリームをフォロワーに共有できるようにする。
Googleは、この新サービスを今夏に米国と英国で提供開始するという。ウェブ、Googleの「Android」を搭載する端末、そしてAppleの「iPhone」と「iPad」で利用可能となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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