ビデオコーデック技術を手がける米Max Soundが、GoogleおよびYouTubeに同社の特許技術を使用しないよう求めている。
Max Soundはビデオストリーミング技術の特許侵害でGoogleなどを提訴しており、ドイツのマンハイム地方裁判所で12月8日に審理が行われることになった。審理の結果によっては、AndroidスマートフォンやYouTubeサービスのビデオストリーミング処理に「VP8」「H.264」ビデオコーデックが使えなくなり、「Nexus」「Chromecast」といったデバイスの販売も差し止められる可能性もある。
Max Soundは、「MAX-D HD」と呼ぶオーディオ処理技術を扱う企業。今回侵害されたとする欧州特許は、データ容量を最適化してデジタルコンテンツ転送を効率化するための「Optimized data transmission system and method」(特許番号:EP 2 026 277)。Vedanti Systemsが所有しており、Max Soundは同特許の使用ライセンスを持つ。
Max Soundが訴えたのは、Googleのほか、アイルランドGoogle Commerce、ドイツGoogle Germany、YouTubeの計4社。Max Soundは、GoogleとYouTubeが同特許をビデオコーデックH.264およびVP8で使用していると主張。ドイツの裁判所に対し、VP8やH.264を使ったビデオストリーミング配信の停止とAndroidデバイス販売の停止を命じるよう求めた。
なお、審理は1日で終了し、数週間後に結論が下されるという。
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