10年前の米国時間4月23日、YouTubeという新興企業が最初の動画をアップロードした。
YouTubeの共同創設者Jawed Karim氏は、できたばかりの動画サービスの性能を確認する非公開のテストで、サンディエゴ動物園にいる自分を撮った短い動画を投稿した。その18秒の動画でKarim氏は、象は「それはそれは長い、えーと、鼻を持っている。カッコいいね。言うべきことはそれくらい」と淡々と報告している。
実際には、言うべきことがたくさんある。この慎ましい動画を始まりとして、マンモス級の動画サイトへと進化していくからだ。
YouTubeの巨大さを誇張して表現することは難しい。あなたがこのKarim氏の動画「Me at the zoo(動物園にて)」を見終わる間に世界中の人々がYouTubeで見る動画は、全部を合わせると7年分以上の長さになる。また、このテスト動画をあと2回見る間に、Google傘下のYouTubeには、合わせて約12日分の動画がアップロードされる。
現在、YouTubeの月間ユニークビジター数は、10億人、すなわち世界中の7人に1人を超えている。そしてこの膨大な数の視聴者の存在が、ネット界のスターを生み出している。いまや最も速く有名人への階段を駆け上がるのはハリウッドの人々ではない。コンピュータの前で大げさな演技をしたり物を壊したりして、新しいエンターテインメントを作り出す十代の若者たちだ。
このYouTubeの圧倒的な地位は最初から約束されていたわけではなかった。2006年、Googleが16億5000万ドルでYouTubeを買収した。それまでYouTubeには、Karim氏のほか、起業家のChad Hurley氏とSteve Chen氏が出資していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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