「Apple Watch」に「watchOS 2」がもたらす進化--期待される改善点

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年06月15日 07時15分

 Appleは「Apple Watch」に改善が必要なことを認識していた。同社は何もせずにじっとしているわけではない。

 Appleは米国時間6月8日に開催した年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)の冒頭の基調講演で、例年どおりコンピュータ用OS(「Mac OS X El Capitan」)とモバイル用OS(「iOS 9」)の多数のアップデートや、名称が変更されて完全に刷新された音楽ストリーミングサービス(「Apple Music」)などを発表した。しかし、同イベントでは、Appleの最新ハードウェアプラットフォームApple Watchの重要な改善点の説明にも、かなりの時間が費やされた。

 実際に、AppleはApple Watchの次期ソフトウェアアップデートを正式に「watchOS 2」と命名し、Apple Watchを事実上、「Mac」やiOSデバイス(「iPhone」と「iPad」)と同等のプラットフォームに格上げした。重要なのは、新OSによって、本当の意味でネイティブなサードパーティーApple Watchアプリを開発できるようになることだ。新OSは2015年秋にリリース予定である。

 このアップグレードで、発売から間もないApple製スマートウォッチが大幅に刷新される可能性がある。むしろ、watchOSの改修によって、いくつかの点で極めて大きな改善がもたらされるために、早くも「Apple Watch 2」が登場したかのような印象を受けるかもしれない。

 その理由を説明しよう。

figure_1
提供:James Martin/CNET

ネイティブアプリ:全く新しい世界

 Apple Watchに対する不満や欠点として上位に挙げられるのは、ほとんどのアプリの応答速度が遅いことだ。

 今のところ、サードパーティー(非Apple製)Watchアプリは、iPhoneが近くになければ実行できない。現行のアプリは、種類は多いかもしれないが、実際にはiPhoneアプリの拡張だ。さらに、Apple Watchの最も重要なハードウェア機能の多くにアクセスできない。例えば、現状では、内蔵のヘルスセンサを利用することができない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]