Appleのサブスクリプション型ストリーミングサービスは月額10ドルという標準的な価格で、オンデマンドで音楽聴き放題になる予定であるという。The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間6月1日、匿名情報筋らの話として報じた。これまで、Appleは料金引き下げに向けてレーベル各社と交渉していたが、譲歩が得られなかったと他の報道機関は報じていた。
このサービスで、音楽ストリーミングの選択肢がまた1つ増えることになる。ただしこれには、Appleというブランドが付いている。Appleは、価格で勝負に出ていない。10ドルという価格は、Spotifyのプレミアムサービスと同じで、元の「Beats Music」サービスも同じ料金で提供されていた。
Appleは長い間、サブスクリプション型の音楽モデルを避け、10年以上前にレコード業界を悩ますファイル共有に対抗する手段として「iTunes」ストアを開設して以来、デジタル楽曲ダウンロードの市場でトップの座にあった。しかし、ストリーミングの人気が高まってダウンロードが減少する中、ストリーミングは、Appleが無視できないほど重要なフォーマットとなった。
料金引き下げは、独禁法に違反するリスクをAppleにもたらす恐れもあった。米国や欧州の規制当局は、Appleが市場で自社の影響力を利用して、競合他社よりも有利なライセンス契約を確保している可能性を調査していた。
Appleは新しい音楽サービスを、来週開催されるAppleの年次開発者会議WWDCで発表することが期待されているとWSJは述べている。Appleのサービスは、Spotifyのように、無料で音楽が聴き放題となる広告収入型のオプションを提供しないようだ。Appleは、現在「iTunes Radio」として提供している広告収入型の無料インターネットラジオサービスに、DJが編成して提供するチャンネルを追加することを計画しているという。また同社は、3大レコードレーベルとの提携をまだ締結しておらず、新サービスの発表は遅れる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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