Google I/Oの開幕が間近に迫り、Googleからどんな発表があるのかと期待が高まっている。Google I/Oは、開発者がワークショップを通じて交流し、スキルを磨くことを目的として毎年開かれているイベントだが、最も注目が集まるのはやはりGoogleの基調講演だ。同社の幹部らによって、新しいプロジェクト、製品、アップデートが発表されるとみられる。
2014年のGoogle I/Oは、「Android」一色だった。「Android L」(後に「Android 5.0 Lollipop」となる開発者向けバージョン)の先行公開があり、「Android Wear」搭載スマートウォッチが初めて披露され、「Android TV」と「Android Auto」が紹介された。そのほか、「Google Cardboard」の仮想現実や「Chromebook」の新機能も発表されている。
2015年は、次期モバイルOSとされる「Android M」、新しいウエアラブル、そして「Project Tango」の進展などについて、うわさが飛び交っている。どれが本当に発表されるのかは米国時間5月28日を迎えるまでわからないが、Google I/Oのスケジュールが同社の発表内容に関する手がかりになるかもしれない。基調講演で発表した内容をもとに、それについての詳細なセッションが開催されるからだ。I/Oのスケジュールに基づく予測を以下に挙げる。
次期Androidの開発者向けバージョン(開発コード名Android M)については、I/Oのセッションの1つでGoogleが言及して以来、何かと話題に上っている。そのセッションは、スケジュールが公開されて間もなく削除された。新OSについて何らかのティーザー効果を狙ったものではないかというのが大方の見方だ。
I/Oの開催日程からAndroid Mという文字こそ消えたが、「What's new in Android」(Androidの新機能)というセッションがある以上、何か新しい情報があることは間違いないだろう。「Material Design」に関するセッションがいくつか用意されているところを見ると、Androidの次期バージョンでデザインが大きく変更される可能性は低い。だがその分、一定の機能向上は期待できそうだ。
「Notifications, Interruptions and Volumes: Coming Attractions」(通知、中断、音量:来るべき呼び出し機能)セッションについては、Androidの通知の動作を改良したということがはっきりと書かれている。通知関連の変化はあると見ていいだろう。その他のセッションから考えると、バッテリ性能の向上や、「Smart Lock」機能のアップデートがあるほか、Androidアプリに関しては画面上でのレンダリングとスマートフォンメモリの使用が改善されるようだ。
Android Autoは先ごろアップデートがあったばかりだが、「Getting your app on the road with Android Auto」(Android Autoでアプリを車向けに)と「Designing for Driving」(運転を考慮した設計)という2つのセッションがあるため、これについても新たな展開があるのかもしれない。
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