新しいウエアラブルと、おそらくはスマートウォッチがGoogle I/Oに登場するのではないかと思わせる手がかりもいくつかある。まず、Googleのヘルスダッシュボードアプリ「Google Fit」に関するセッションは、健康状態やアクティビティのデータを収集する新しいフィットネスデバイスの発表を示唆しているのかもしれない。
もう1つの手がかりは、GoogleのSmart Lockに関するセッションだ。Smart Lockのあらゆる機能向上を取り上げるセッションである。これは、信頼できるスマートウォッチを接近させてスマートフォンやタブレットのロックを解除するという機能で、Android 5.0 Lollipopで導入された。
Project Tangoや「Project Ara」など、Googleの魅力的な次世代技術を担当しているAdvanced Technology and Projects(ATAP)グループから、何らかの発表があることは間違いないだろう。「A little badass. Beautiful. Tech and human. Work and love. ATAP.」(ちょっとすごい。美しい。技術と人間。仕事と愛。ATAP)と題したセッションの説明では、文字どおりあっと言わせるようなウエアラブルへの言及があり、「一見して不可能なこと」の実現について触れられている。また、このセッション紹介文によると、ATAPグループの目標は魅力的なウエアラブルを開発し、画面サイズが小さくてもリッチなインタラクションを実現することだという。期待が持てそうな内容だ。
仮想現実(VR)はこの1年間、ホットな話題だった。「Oculus Rift」が話題を呼び、Microsoftは「HoloLens」を開発し、Googleは2014年に一風変わったGoogle Cardboardを発表した。今回のI/Oで、GoogleはVRを力強く推し進めるものと見られている。
「Make Believe」(仮想の世界へ)というセッションの説明には、あまり詳しいことは書かれておらず、開発者に「仮想現実を探索し、生活がどう変わるか見てみよう」と呼びかけている程度だ。長くうわさされている「Google Glass」の新バージョンが登場するかどうかは誰にもわからないが、それとは別の仮想現実ガジェットが発表される可能性は十分にある。
Googleならではの壮大な構想を感じられる分野がある。同社が2014年に買収したSkyboxの衛星地図サービスが、2015年のI/Oの日程に載っており、これが次の大きな目玉になるだろう。
「The Earth in real time」(リアルタイムで見る地球)というセッションでは、衛星画像の次のステップについて語られ、同技術が地上に及ぼす実際の影響が説明される予定だ。Googleによれば、Skyboxを買収した際には、同社の技術を利用することで全世界のインターネットアクセスを強化でき、災害救助も改善できるとの期待があったという。これについては、Google I/Oでさらなる情報を期待したい。
ホームオートメーションは今回のI/Oで一定の注目を集めており、「Working with Nest to build a thoughtful home together」(Nestとともに作る思慮に満ちた住宅)と題したセッションが予定されている。Nestは、スマートサーモスタットと煙警報器を手がける企業で、2014年にGoogleが買収した。Nestが2013年に作成した「Works with Nest」プログラムでは、スマートウォッチやホームオートメーションシステムなど、他のスマートデバイスとNest製品を連携させることができる。
セッションの説明からは、スマートホーム関連のガジェットとシステムの連動がさらに進み、セキュリティも向上していることがうかがえる。
以上に挙げたのは、Google I/Oで予想されることのごく一部にすぎない。おそらく、これ以外のGoogle製品にも、比較的小さな変更点やアップデートがあるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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