一目見て、何が言いたいのか分からないスライドや、何度も見たことがあるようなPowerPointの付属テンプレート感丸出しのスライド。自分が見せられる側になった場合、そのようなスライドを見てどう思うか。ほんの少し注意したり、工夫したりするだけで、印象がまるで変わるのがスライドだ。
本書には、スライド作成時に、ちょっとだけ気を付けるべきポイントが、目的別にまとめられている。おそらく、ザッと眺めただけでも、今までの自分のスライドの問題点に気づかされるだろう。気づいた点を直してみるだけでも、スライドの質がワンランク上がったように感じられるはずだ。
スライド全体に対する文字と図の配置の比率、色使い、フォントの種類とサイズの違いなど、「なぜそのようにすると良いのか」が論理的に説明されているので、納得できる。また、意外に忘れがちな「スライドを印刷する場合」を考慮に入れたスライド作成の注意点なども書かれているので、スライドを配布する機会が多いビジネスパーソンは押さえておきたい。また、食品を美味しそうに見せる写真加工のテクニックや、悪い報告をやわらかく伝えるポイントなど、人の心理を逆手に取るテクニックも参考になる。
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