アートディレクター、ウェブプランナー、デザイナー、コピーライターなど、いわゆる「クリエーター」と呼ばれる職種の人たちはクリエイティブであり続けるために、どのような努力をしているのだろうか。その努力を垣間見られるのが本書だ。本書は月刊「ブレーン」(宣伝会議)の記事をまとめたムックだが、30人もの人の発想法、プレゼン術やノート術を一挙に見ることができるたいへんお得な本だ。
最も古い特集は2011年2月号から掲載されているため、現在はサービスが終了しているツールの話なども出てくるが、それはたいして問題ではない。重要なのはそのツールを「何のために」使っているかだ。特にアイデアを生み出すためのノートやペーパーについては、誰一人として同じ使い方をしている人はおらず、眺めているだけでも楽しい。
ふだんプレゼン資料を作成するのに苦労しているという人には、トップクリエーターのプレゼン術が参考になるだろう。何が言いたいのか分からないプレゼンをしたり、たいくつな文字だけが並ぶスライドを見せたりしてしまっている、と危機感を持つことになるかもしれない。とにかく「従来どおり」を踏襲するのをやめてみようと思うはずだ。
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