[ブックレビュー]ありきたりで退屈なスライドにはさよなら--「slide:ology[スライドロジー]」

ビー・エヌ・エヌ新社
内容:パワーポイントの使い方ではなく、スライドそのものの作り方を教えてくれる本書。何をどう書けば効果があるのか。どんなスライドはつまらないのか。習ったり学んだりする場が少なく、「必要に迫られて」覚える人が多いと思われるスライド作りのバイブル。

 いわゆる「パワーポイントの使い方」ではなく、スライドの作り方そのものについて、習ったり学んだりする人はそう多くないと思う。会社に入って必要に迫られて、なんとなくスライドっぽいものを作り、それを繰り返していくのが常であろう。しかし、そのようにして作成したスライドを聞き手は本当に見てくれているのだろうか。ありきたりの退屈なスライドを見ていられるだろうか。

 本書は「何をスライドに書くべきか」と「どのようにスライドを作るべきか」について非常に重要な基礎を教えてくれる。図やグラフはもちろんのこと、フォントの種類や線の幅を変えるだけでも、スライドの印象がガラリと変わることを知れば、細かい字で埋め尽くされたスライドや、地味で目立たない色のグラフを作ったりしなくなるはずだ。画像やアニメーションを効果的に使う方法まで学べるのだから、本書はスライド作成のバイブルと言える。

 スライド作成のノウハウだけではない。素晴らしいプレゼンテーションのケーススタディも満載なので、スライドを作りながら、プレゼンテーションの仕方まで勉強できるのだ。本書を読めば、そもそもスライド作成にかける時間が少なすぎたことにも驚くだろう。今後のためにも、今すぐ読んでおくべきだ。

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