企業のInstagram活用方法をご紹介する本連載。これまでの記事ではInstagramアカウントの開設・運用方針、企業の成功事例をご紹介しましたが、今回はInstagram for businessでおすすめされている「フォローすべきブランド」「チェックすべきハッシュタグ」について触れます。
各ブランドが持つ特長(競合優位性)をInstagram上で表現しているまさにお手本となるような事例なので、ぜひ参考にしてみてください。
WARBY PARKER
2010年に誕生した米国のメガネブランド。デザイナー仕様のメガネのオンライン販売をベースに、仲介業者を挟まず直接消費者へ販売。大手が市場を独占し、製品価格を設定している業界状況を変革する、というコンセプトをもったブランド。
“デザイナー仕様”というブランドの特性を表現するため、Instagramでは独創的なメガネのある風景を投稿しています。
GoPro
言わずと知れたウェアラブルカメラのブランドGoPro。「世界一多目的なカメラを作る」を目的に掲げているブランドです。
他アカウントが画像メインに投稿する中、GoProは製品を利用している人のアドレナリンたっぷりな瞬間を表現すべく、動画投稿を多用し、GoProならではの瞬間(サーファーが並みのトンネルの中を進んでいる画像、犬が砂浜を駆け抜け海へダイブする動画)を投稿しています。
CHOBANI
米国のギリシャヨーグルトブランド。自然食材のみで製品を作っている点を売りにしているブランドです。
自然食というブランドの強みをアピールするため、CHOBANIはヨーグルトを使った健康食をInstagram投稿で表現しています。ただ製品パッケージを載せるだけでなく、“製品があればとこんな料理をつくることができる”という点を投稿しています。
#thingsorganizedneatly(きちんと整頓されたもの)
ハッシュタグ名の通りに、普段使っているものをきちんと並べて、上から撮影するという画像を表したものです。案外手軽にできる点もあり、2015年4月時点では約3万2000件の投稿があります。この手法ならば業界を絞ることなく、さまざまなテーマで、いろいろな製品を使って実施できるのではないでしょうか。
#onthetable(テーブルの上のもの)
こちらもその名の通り、テーブルに配置されたもの(主に料理)を上から撮影した画像を表現するハッシュタグです。日本のInstagramではよく見られる構図ですが、国外でも多数の投稿があり、2015年4月時点では79万7824件の画像があります。
#makeportraits(肖像画をとろう)
光の具合、フレームの種類、角度などで自身を表現するという肖像画的な画像を表現したハッシュタグです。最近は自撮りなどで自分を撮影するユーザーが多いですが、この場合はInstagramならではのフレーム処理が加わり芸術的な自画像となっています。ちょっと変わり種のハッシュタグです。
今回は国外における「フォローすべきブランド」「チェックすべきハッシュタグ」をご紹介しました。事例自体は海外のものですが、Instagramはノンバーバル(言語いらず)なソーシャルメディアと言われることもあり、画像で伝えるブランド感については参考になる点があると思います。国内外問わずにInstagramに関する情報のアンテナを張っておくことで、投稿に多様性を持たせられるのではないでしょうか。
小林洋祐
メンバーズ
アカウントサービス第5ディビジョン所属 大手企業のソーシャルメディアマーケティング支援を担当
山崎稚葉
メンバーズ
アカウントサービス第8ディビジョン所属
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